色のイメージと効果 -灰色のイメージ-

灰色のイメージ

灰色=グレー
白と黒の中間色にあたるグレーは、あいまいさをイメージさせ、これは世界で共通しています。
どちらかというとあまりよいイメージではないようです。曇り空などから憂鬱さを連想するからでしょうか。

私たちが連想する灰色のイメージ
連想するイメージ 曖昧 中間 中途半端 憂鬱 寂しさ おじさんっぽい 暗い
物理的イメージ ねずみ 雲 コンクリート 砂 煙 工場 廃墟 冬空 

<日本のグレーの歴史>
黒と白の中間色ということもあり、曖昧なイメージのグレーですが、日本ではそんなグレー=灰色=鼠色がもてはやされた時代があります。
江戸時代後期、庶民の贅沢を禁止する、奢侈禁止令(しゃしきんしれい)が発令されました。
庶民が身につけられる着物の素材や色も決められ「茶色」「鼠色」「藍色」のみと限定されたのです。
そんな中でもお洒落をしたい庶民の欲求で「四十八茶百鼠」(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)という色合いがうまれ、さまざまな茶色や鼠色が流行しました。

<海外のイメージ>
英語の「gray」には陰気なという意味もあります。その他では経験を積んだ人や熟練のことをgrayを使って表現することもあります。
例)「gray area」 どちらにも属するような領域、.法律すれすれの行為
例)「graybeard」 高齢者の男性、 賢人、哲人

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