-色の効果を試してみよう-色と勉強

色と勉強

さぁ、いよいよ色と勉強のページです。
色の効果を利用して勉強への集中力を高めていきましょう!

■勉強に集中できる色

勉強や仕事などに集中できる色の代表として青系の色があげられます。 青は鎮静効果が高いと考えられているため、気持ちが落ち着き、集中力が必要な勉強には適しているんですね。
反対に、あまり勉強に向かない色が赤だといわれています。
では、まず勉強する環境から考えていきましょう。これは私たちの学校の教室です。
教室
先ほどの 「色とスポーツ」 で学んだ「ライト・トーナス値」 を参考にすると、ベージュと緑という、筋肉がリラックスした状態になる配色が使われていますね。他の学校でも、おおよそ似たような配色ではないでしょうか?

■黒板の色

黒板の色はなぜ緑色なのでしょう?

事例 黒板は海外から輸入されて、日本に普及したものです。 輸入されたときの名前は英語のままで、ブラックボード(blackboard)でした。 それがそのまま日本語に訳されて、黒板という名前になりました。
昔の黒板は、墨汁や漆で色が塗られていて、本当に黒色だったのです。
しかし、1954年、JIS(日本工業規格)規定により、塗面が黒から緑に変わりました。理由は、黒は目に悪く、長時間見ているのに向かなかったからです。
黒に比べて緑は目に優しく疲れにくい色であり、鎮静作用やストレスの減少につながるんですね。
※参照 ウィキペディア 黒板


■集中力に効果的な「青」

勉強に一番大切なものは集中力と持続力ですね。 この両方の力を高めてくれる色が「青」です。 心理学的には寒色系の色は暖色系よりも3度ほど低く感じるそうなので、気持ちも引き締まりますね。 また、青には気持ちを落ち着かせたり集中させる力もあり、勉強するにはにぴったりです。
こういった効果もあるためか、「青ペン暗記法」という勉強方法もあるそうです。皆さんも、勉強する時のペンを青色に変えてみてはいかがでしょうか?

■赤は成績を下げる色?

さて、勉強に向かないとされる「赤」ですが、興奮作用があるので、なんとなく集中できるんじゃないのかな?と思うのですが...

事例 アメリカのニューヨーク州ロチェスター大学の心理学者Andrew Elliot博士が行った次のような実験があります・IQテストの表紙を白色、赤色、緑色に変えて試験を行ったところ、赤い表紙でテストをした生徒だけが平均20%も成績が下がったそうです。
また、名古屋大学で行われたパソコンの枠の色を変えて効率を調べる研究でも、やはり赤色は仕事のパフォーマンスを下げていたことが分かりました。
※参考文献 Color and psychological functioning: the effect of red on performance attainment
http://courseware.eduwest.com/courseware/0111/content/ziyuan/wenxian/01.pdf


私たちは「3色の表紙のテスト用紙でどの色が点数が悪くなると思うか?」
校内の中学3年生179人(男子127人 女子52人)を対象にアンケート調査を実施しました。


【私たちの予想】  点数が悪い順に 赤 → 緑 → 白
【理由】
  テストの表紙は普段は白だから、やはり白が通常通りで受けやすいと思う。
赤と緑はどちらも受けにくそうだけど、赤のがより刺激が強く集中力がなくなりそう。


【調査結果】 結果は以下の通り赤と緑が点数が悪くなりそう と答えた人が同じくらいの人数でした。白と答えた人も少数いました。


【感想】 やはり白と答えた人は少なかったですね。赤と緑では、私たちは赤のほうが点数が低くなると答える人が多数だと思ったのですが、変わらない結果となりました。色を選択した理由も聞くことができれば面白かったと集計をしていて感じました。


なぜ赤色が勉強の効率を下げてしまうかには様々な考え方がありますが、赤色は人を興奮させ血圧や脈拍を上げてしまうため、静かに集中が出来ないという説が有力です。また、赤は満足感を与える色でもあるので、勉強意欲を奪ってしまう、という説もあります。

また、私たちは、 色と時間経過の関係にも注目してみました。

赤は、時間の経過を早く感じさせるそうです。
例えば、実際は1時間しかその場に居なくても、1時間30分くらい居たように感じる。
反対に青は、時間の経過をゆっくり感じる。実際は1時間その場に居たのに、まだ30分しか経っていないように感じる。
※参照 カラーセラピーランド http://www.i-iro.com/ 
つまり、 勉強が嫌いな人にとっては実際の時間よりも長く感じるのですから、赤色の環境で勉強するのはマイナス効果 ですよね。青い色の環境で勉強したほうがよさそうですね。

まとめ 勉強と色についてまとめてみましたが、いかがしたか?
いくら青が集中できる色とはいえ、勉強部屋を真っ青にするわけにもいかないので、ペンやノートなどの勉強道具を工夫して、勉強の効率アップに色の効果を上手に利用していきたいですね!

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