-色の見え方-

色の見え方

色を見るときに、ある色が他の色の影響を受けて、その色だけで見るときと異なった見え方をすることがあります。このような心理効果や目の錯覚も、 「表現感情」「固有感情」「固有感情」 となり、多くの人が同じように感じます。主に次のような効果があります。

■色の温度 「暖色」と「寒色」

「暖色」と「寒色」という言葉をきいたことはありますか?色には温度はありませんが、私たちは色をみて暖かさや寒さを感じることがあります。
赤やオレンジ色を中心とする赤系統の色を「暖色」、青や青紫などの青系統の色を「寒色」と言います。
暖色と寒色

ポイント

赤や橙は火や太陽なの熱いものを、青は水や海などの冷たいものを連想させるからだと考えられています。


確かに色を見て温度を感じることはあるかも!  自動販売機をでジュースを買う時にボタンがオレンジだと暖かい飲み物、青いボタンだと冷たいジュースって自然と判断するものね!


■色の大きさ 「膨張色と収縮色」

同じ大きさの物体でも色によって大きく見えたり小さく見えたりします。 下の白と黒の丸の図ですが、どちらが大きく見えますか? 白の方が大きく見えませんか? このように、赤るい色は大きく見え暗い色は小さく見えます。
白と黒

事例

囲碁の碁石は、同じ大きさに見えるようにサイズが調整されています。
「白石が直径21.9mm」、「黒石が直径22.2mm」で作られているのです。こうすることで感覚的に平等な条件になるようにあえて変更されているのです。
※参照 ウィキペディア 碁石


■色の距離  「進出色と後退色」

では、次は「色の距離」についてです。下の図はどちらが手前に出ているように感じますか?
赤の方が青よりも手前に出て見えますね。このように距離が近く見える色を「進出色」、反対に遠く見える色を「後退色」といい、一般的には 「進出色」は、暖色系や明るい色。「後退色」は寒色系や暗い色 といえます。

進出色と後退色
事例

一番事故を起こしやすい車のボディカラーは何色だと思いますか?
実は一番事故が発生しやすい車の色は、青色という統計があるそうです。 青色は「後退色」でしたね。 車を運転する際に進出色に比べて実際よりも遠くに感じるため、周りの車の運転手が、実際には近いことを認識できずに、他の色よりも事故が発生しやすい(巻き込まれやすい)ようです。 反対に一番事故率が低いボディカラーはシルバーです。シルバーは「進出色」ですね。 


■色の重さ■

色に重さがあるの?
そんな~ と不思議に思うかも知れませんね。 でも...下の二つの丸を比べてみてください。同じ大きさの丸なのですが、右の方が重たそうに見えませんか?
色は 「明度の高い色」つまり明るい色ほど軽く感じ、「明度の低い色」暗い色ほど重く 感じられます。

色の重さ
事例

引越しやさんのダンボールが白い理由!
昔は、引越し用の段ボールといえばクラフト紙の茶色が主流でしたが、最近は白い段ボールが出回っています。 それは、運ぶ人の感じる重さが、白いものを「軽い」と錯覚するからだそうです。
※参照・参考 面白いほどよくわかる!見た目・口ぐせの心理学 西東社


まとめ

色の違いで、温度や距離、大きさ、重さを感じるとは面白いですよね。
碁石の大きさが同じ大きさにみせるために、調整されているとは驚きました。 白・黒...じゃオセロは?と思い、家のオセロの大きさを測ってみたら、オセロは白と黒で同じ大きさでした。

次のページ で、私たちの日常生活に関わる色の効果を詳しく見ていきましょう!

確認はこちらから

ホームページへ

 

表示モード切り替え