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§5:産業

産業をここでは「第一次産業・第二次産業・第三次産業」の三種類にわけています。
これらの単語は用語集で確認して下さい。
アンケートの2、3でこのことを聞きました。次の表はその結果をまとめたものです。

アンケート2の回答
小原村 ------
足助町 ------
設楽町 農林業
豊根村 林業・土木・観光
富山村 農林業
東栄町 農業・林業

アンケート3の回答(産業別就業者数 /H7年) 単位:人
第一次産業 第二次産業 第三次産業 就業者総数 分類不能
小原村 455(17.9%) 1027(40.4%) 1055(41.5%) 2541(100%) 4
足助町 143(2.9%) 1848(37.8%) 2894(59.1%) 4893(100%) 8
設楽町 633(21.0%) 962(30.0%) 1556(49.0%) 3186(100%) 5
豊根村 166(18.9%) 322(36.6%) 392(44.5%) 880(100%) 0
富山村 29(26.1%) 18(16.2%) 64(57.7%) 111(100%) 0
東栄町 454(17.1%) 1068(40.2%) 1139(42.8%) 2662(100%) 1


アンケート2 の方は無回答が2ヵ所あったため、あまり参考にはなりませんでした。
それでも、分かったこととしては、→奥三河の産業の主体は農林業である。

※補足(00/12/06)

地元の方からのメール、及び、あいちレポートによれば、現在の
奥三河においての農林業は、「農林業以外の収入で生計を維持しており」
農林業を行っている方も「兼業」として行っており、決して
主体が農林業であるとはいいきれないとの事です。

つづいてアンケート3です。まず、第三次産業ですが、これは他の統計でいえば、「その他」にあたるので、全般的に数がおおいです。(例えば、コンビニ・商店・役場etc.)
特に足助町は、サービス業(観光業)が多い(→香嵐渓・三州足助屋敷・渓流釣り など)ためと考えられるでしょう。また、このため林業は衰えて、第一次産業はわずか2.9%になってしまったといえます(足助町で第二次産業が多いのは、豊田市が隣接しているので、トヨタ系列企業に勤める人が多いからと考えられます。)。

また、林業主体の町村でも、「第二次産業>第一次産業」となっているのは、伐採した木を加工するという意味だと思います(もちろん、林業不振によるものもある)。産業という観点での対策は、「企業誘致を試みている(設楽町)」そうですが、さすがに、このような奥三河・このような経済状況では無理だったそうです。はっきり言えば授業でやった、九州の宮田町のトヨタ工場のような事は「運がよかった」のか、「別の強力な有利な点」が無ければ無理でしょう。

他には、定住対策 もしくは 移住促進のために「公営企業(水道など)による就労場所の確保(足助町)をしている」そうですが、僕は即効性は薄く、そう効果は出ていないように思います。それに比べ、足助町では足助屋敷への就職希望は多いそうです。