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名古屋大学教育学部附属中・高等学校
教官:佐藤 俊樹
私は学校では地理を担当している関係上、過疎化については毎年授業で話題にしています。しかし、書物に書かれていることを淡々と解説する程度で、自分からフィールドワークをしたことも特に思い入れを込めて説明したこともありませんでした。
趣味のスキーや旅行で過疎の村を訪れるときに、道路沿いにある朽ち果てた廃屋から挙家離村の実態を垣間見たり、スキー場で元気に働く老人たちから「高齢化」や「村おこし」ということばを思い浮かべたりする程度でした。
自分がこんな状態でしたから、夏休みに課したレポート宿題で足立君がアンケート調査まで行って三河山間部の過疎化の実態を探る作品を提出してきたときには、その内容の濃さもさることながら行動力のすばらしさに感嘆しました。
今回構想にはのぼったものの実現できなかった中国山地をはじめ、全国の過疎地域との比較研究をこれからも続けてほしいものです。