奉仕活動

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このページの目次
奉仕活動とボランティア活動
奉仕活動で得ることができるもの
義務的奉仕活動で失われるもの
奉仕活動をなぜ義務にするのか
提案
参考ホームページその他
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子供用へ

 奉仕活動とボランティア活動 ページの先頭へ

これから1日奉仕活動  重要なことは、奉仕活動とボランティア活動は似ていて異なっているということです。つまり、奉仕活動は、他人のためになる活動を差すのに対して、ボランティア活動が自発的に人のためになる活動を無償、もしくは実費相当など非営利目的で行う行為と、狭い意味を持っているのです。ですから、他人に強制されるボランティア活動は存在しませんが、他人に強制される奉仕活動は存在できるのです。

奉仕活動で得ることができるもの ページの先頭へ

 奉仕活動では、他人に与えるという事の喜びを得ることができます。つまり、今までの教育では、権利意識などを育てることで、ある意味では、他人からもらうことや、対価を得てあげることを重視していました。しかし、対価を目的とせずに、他人に何かをすることで、自己を磨いたり、物質的以外のものを得ることができるという利点があります。

 義務的奉仕活動で失われるもの ページの先頭へ

 奉仕活動を行う際に重要なことは、初めに他人ありきということです。つまり、ともすると自己満足ともなりがちな活動を、他人が喜ぶように行わなければならないということです。例えば、老人介護の現場に力が強いという理由から高校生が義務的奉仕活動でやってきた場合、ずぶの素人が現場に入っても、例えば老人をベッドから立ちあがらせる方法などを知らなければ単なる足手まといに過ぎません。小、中学校では2週間前後を提案していますが、2週間では慣れた頃に終わりになるために、素人のまま、足手まといのまま活動をすることになります。
 そして、強制によって、「やらされているからやる」という意識があることも重要です。今の高校生そのものを変えず、奉仕活動をさせても、大学に入れないから、成績が落ちるからという理由では、意欲も沸きませんし、そのために奉仕されるほうも迷惑でしょう。ボランティア活動であっても、遅刻や老人への心ない言葉などの問題があるのに、それが強制、しかも、大量の人が同時にとなれば、それが顕著となるのは確実です。
 そして共同での活動というのも問題です。個の確立の前に、強制的に「やらされる」事で、少し前にあった「必修クラブ活動」の二の舞になることはありうることでしょう。

 奉仕活動をなぜ義務にするのか ページの先頭へ

 奉仕活動を義務にする理由としては、自分から奉仕活動をできない子供は、学校や国の後押しで奉仕の喜びを教えるべきだとか奉仕活動をするのは、全ての国民が、何らかの形で国に恩恵を受けているのだから返すのは当然というのがあげられます。 しかし、これでは、奉仕活動の考え方とは逆の対価を目的としている活動になってはしまいませんか?

 提案 ページの先頭へ

 では、どうすれば良いのでしょうか?ここで、参考になることとして、外国のギャップイヤーが上げられます。ウィリアム王子が行ったことで有名になったこの制度とは、大学に行く前の1年間に、外国に行くなどをして見聞を広めるというものです。17、8世紀に、特権階級の子弟がヨーロッパを遊訪したいわゆるグランドツアーの名残です。大学の学資を得るという目的もあるそうです。行かない人もいますが、卒業生の2、3割がそれを行う高校もあるそうです。日本でそれを行う人がいない理由としては、ほとんど誰も行っていないために一般性がないことと、ほとんどの学校が4月に入学をしていることでしょう。
 そこで、提案なのですが、大学を、4月と9月でほぼ同人数の入学者にして、4月に合格した人は、9月に入学することもでき、その間の活動をレポートにまとめると、最大で半期分の単位となる制度の導入です。つまり、自分で、なにをするかを決め、単位をきっかけにボランティア活動へ目を向けさせるということです。
 2つ目は、総合的な学習の時間に体験活動を取り入れることです。情報化の波からこそ、自然や実物に触れるということが大切になる中で、同じ介護でも、授業では、老人の起こし方などを研修させ、希望者がそれを行うという仕組みにすれば、ボランティアの質が上がります。学校での授業と、社会の実践をつなぐのが体験学習というパイプです。


参考ホームページ、その他

交流ありくじらべーこん様 「曽野綾子の提言する「奉仕活動」関連に関連する記事」
かまとと追放! 曾野綾子ファンページ
<http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Kaede/5153/co/education.html>

2001 (2000年12月)

M様 「ギャップイヤー」
女子マネの留学日記
<http://www.kiurfc.com/mdiary/dtext/981203.html>

1999 (2000年12月)


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