インターネット

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このページの目次
ネットワークの本質
ネットワークの意味合い
「インターネットで世界中の人とコミュニケーションができる」の間違い
デジタルディバイド
インターネットの歴史
インターネットの中身
インターネットで家にいながら簡単にすばやく情報が手に入れられるは間違い
何時の間にか電話料金が数十万円!
いたずらメール
提案
参考ホームページその他
英語版へ
子供用へ

ネットワークの本質 ページの先頭へ

 ネットワークは、コンピュータとコンピュータがつながったものだという認識は、正確には誤りです。つまり、いくら多くのコンピュータがつながっても、それを扱う人がいなければ、 何にもなりません。そう、ネットワークはあくまでも、手段です。その手段により、人と人が結びつくのです。

ネットワークの意味合い ページの先頭へ

 ネットワークに接続したコンピュータと、接続していないコンピュータ(スタンドアロン)の一番の違いは、相手が人か機械かということです。つまり、スタンドアロンのコンピュータでは、ゲーム、CDの再生、ワープロ、表計算などを行うことができますが、 あくまでも、機械相手の営みで、ソフトが充実しないと、すぐに飽きられてしまいます。 しかし、ネットワークは違います。ネットワークでは、他のコンピュータ、つまり、そのコンピュータを使う他人が相手になります。メールを送ったり、チャットをしたり、掲示板に書きこんだり……。この過程では、パソコンは道具に過ぎません。ネットワーク、この営みの本質は、他人とのコミュニケーションにあります。

「インターネットで世界中の人とコミュニケーションができる」の間違い ページの先頭へ

インターネットのイメージ  インターネットで世界中の人とコミュニケーションができるという事は、ほとんどの日本人にとっては間違っています。それは、言語の問題です。ネット上で使われる言語の80%以上は英語で、コンテンツではなく、urlなどのデータを含めると9割が英語だそうです。
 英語を使えない人は、3000万人前後の日本語を使えるネット利用者としかコミュニケーションが取れません。これから、日本のネットワーク利用者が1億人近くなるという試算もありますが、到底世界には及びません。現在の普及版英訳ソフトの現状では、完全にそれに頼ることはできません。
 中国語もこれから伸びることは考えられますが、後述のTCP/IPはアルファベットであって漢字ではありません。まだまだ英語の強みは残るでしょう。

デジタルディバイド ページの先頭へ

 日本でも、中高年を中心に「パソコンは怖い、壊れる、触りたくない」という人がいます。これらの人達は、今後、ディジタル政府化や、ネット販売が進むにつれ、最新の情報を手にすることが比較的難しくなるかもしれません。外国を考えれば、電気がなければ、パソコンは動かないので、途上国の多くの人達は、ネット上の情報を手にすることができなくなります。この格差をディジタルディバイドといいます。その格差は、今後、ますます開くことでしょう。
 それを縮めるためには、まず、先進国内の問題の解決には、パソコンのアフターサービスの義務化や、パソコン技術取得の公的支援、そして、ショック療法としては、パソコンを使わなければ投票ができなくなるようにして、無理やり触らせると言う方法があります。
 途上国の問題は、まず、パソコンを安くします。その方法は後述します。次に、電気をめぐらします。家庭用の都市ガス発電機などの使用や、太陽光が考えられるでしょう。 そして、最後にネットワークを敷きます。広い範囲に散らばる場合は、衛星携帯を使用したネットワークも、初期費用の安さから魅力的でしょう。

インターネットの歴史 ページの先頭へ

インターネットのイメージ  1969年、核攻撃の際に、情報をやり取りする方法として、アメリカで開発されました。右の図を見てください。楕円がコンピューターで、それをつないでいるネットワークがあります。この時、PCAからPCBへ情報を送る際に、その間の直通のケーブルが切断されてもPCA→PCD→PCBと、情報を送ることができます。PCAとPCDの間のケーブルが切断されてPCA→PCC→PCB、と、情報を送ることができます。 このように、ネットワークは強いのです。
 阪神大震災でも活躍しました。1984年、日本で最初のネットワークが構築されました。1986年、この頃、アメリカでも民間のプロバイダができました。それに遅れること5、6年、1992年頃、日本で民間のプロバイダができました。このように、日本は、アメリカから遅れを取っているのです。

インターネットの中身 ページの先頭へ

 ここで、インターネットとは何かをざっと書きたいと思います。インターネットは、TCP/IPという約束で繋がっているネットワーク(冒頭参照)の事です。TCP/IPというのは、例えば日本人と話すときは「日本語」という約束事を守って不用意にラテン語を話したりしませんよねぇ。このように、このような情報(二進法の電気が流れたか流れていないかの集まり)がきたら、こう解釈してくださいという約束です。
 インターネットでできることとしては、www(ワールドワイドウェブ)でホームページ(ウェブページが正式名称ですが、日本語として使います)を見たり、eメールでコミュニケーションをしたり、ML(メーリングリスト)という仲間内で、メールをまわし合うことをしたり、NetNewsという情報を投稿して、それを見たり、FTPで、ページをアップロードしたりできます。
 大切なことは、ネットワークは、公共のものだという事です。このTCP/IPをフリーで公開したことから、ここまでネットワークが発達しました。裏にいる他人を見据えてネットワークを利用しなければなりません。

インターネットで家にいながら簡単にすばやく情報が手に入れられるは間違い ページの先頭へ

 インターネット上には、様々な「ジャンク」情報があふれています。デマのような意図的なものだけではなく、例えば、タイトルのつけ方1つで、検索ができたりできなかったりすることもあります。同じ情報を何件ものニュースソースから確認する(いわゆる裏を取る)作業が必要となります。これは、比較的安心できる百科時点などに劣ります。このように、インターネットでは、情報の取得に非常に時間がかかります。では、どうすればよいのでしょうか?情報検索で詳しく書きます。

何時の間にか電話料金が数十万円! ページの先頭へ

 いくら一月に200時間位インターネットをしても、3分9円で、プロバイダは定額4000円であれば、約4万円ですみます。このような人は、ケーブルテレビなどの電話料金込コースをお勧めしますが、いくらなんでも10万円台には到達しません。
 しかし、知らない間に数十万円もの料金になることがあります。それは、ダイアルQ2と、国際電話です。仕組みは、「接続ソフト」をダウンロードして起動すると、自動的にQ2サイトや、海外につながると言うものですが、例えばアダルト情報などが多かったため、発覚が少ない点がありました。しかし、最近では、アニメやアイドルなどの、比較的広範囲な層を対象とする詐欺が多発していて、国民生活センターに寄せられる苦情の4分の1は女性だそうです。

いたずらメール ページの先頭へ

 ホームページを開設すると、早速メールが送られてきます。例えば、カジノサイトのDMや、前の項目に書いた国際電話やダイアルQ2のDM、ネズミ講の「この講座に○円を入れてください」の様な物、芸能裏情報という名のデマ、レンタルサーバのDM、シェアウェアのDM、探し人……。
 このようなメールを出す心理としては、たくさん出せば引っかかる人もいるだろうというもので、サイト開設者に手当たりしだい出します。これにだまされた初心者が、犯罪の片棒を担いだりしかねません。そして、チェーンメールや、ウィルスメールも来ます。最近は手が込んでいて、「あなたのサイトを見ました」や、「昨日メールアドレスを変えた」などというまるで友達からのメールの様にみせかけるものまで来ました。
 特に、「○○震災義捐金のお願い」などのメールが、「このメールを、ぜひあなたのお友達に教えてあげてください」というような文句と共に来た時は、善意で行っていて、結果的にネチケット違反をしているなど複雑な気持ちになりました。
 いたずらメールへの唯一の対抗策は「無視」です。本当に必要な情報であれば、ホームページや新聞、テレビなどで遅かれ早かれ報道されるでしょう。ですから、自分の知らない相手からのメールは、警戒が必要です。
 インターネットを通して、友達ができることは非常に楽しいことです。だからこそ、いたずらメールなどにひっかかって、お金を失ったり、自分の信用まで失ったりしないように、自衛が必要なのです。

提案 ページの先頭へ

 最後に提案です。今のパソコンは、ほとんど廃棄処分され、鉱会社が中の貴金属を回収しています。しかし、これでは非常に使い勝手が悪いです。そこで、提案するのは、
  (1)全てのCPU、メモリ、HDなどの規格を統一する
 今は、インテル™のCPUをアスロン™仕様のマザーボードでは使えません。これでは、新しく買いかえる必要が出てきます。 
 (2)アップグレードの徹底
 CPUや、メモリや、HDの取替えによるアップグレードを容易に、そして安価に行えるようにすることで、新しいパソコンの需要は減るものの、CPUやメモリやHDの需要は減らない。
  (3)古くなったCPUやメモリやHDは、途上国で再使用
 これで、ディジタルディバイドもある程度解決します。OSにLINUX等、軽いOSをいれれば、例えばCPUのクロック数が16MHz程度でも走ります。唯一の問題である個人情報は、新しいデータの上書きで消去することができます。


参考ホームページ、その他

ソフトウェア大阪事業所福分室様「Linuxとは?」
ソフトウェア大阪事業所福分室
<http://www.fky.software.co.jp/aboutLinux.htm>
2000(2001年3月)

IKE様「IKE's HOME PAGE」
<http://wwwph.sed.hiroshima-u.ac.jp/~physics/ob/63/ike/ie_index.html>

1998(2001年1月)


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