情報ABC

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このページの目次
新設科目「情報ABC」
情報A、B、Cの違い
情報教育に必要な視点
提案
参考ホームページその他
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子供用へ
情報ABC

新設科目「情報ABC」 ページの先頭へ

 新学習要領が、過渡措置を経て2003年度から、本格的に施行されます。その中の高校の分野では、情報ABCがあります。これは、これからの高度情報科社会に欠かせない情報の基礎を教えるためで、主に情報の受信、発信、内容の客観的理解、ネットワーク社会への参入の態度やマナーなどを教えます。これからの時代は読み書きパソコンという人もいますが、このパソコンが象徴する情報は、A、B、Cのうちのどれかが必修となります

情報A、B、Cの違い ページの先頭へ

 もちろん、情報A、情報B、情報Cの基礎的な部分は同じです。しかし応用的な部分に、以下の違いが生まれます。
 情報Aは、情報を受信して、それを発信するという即戦力養成的な意味合いのある教科となります。情報機器や、その活用法、そしてそれがどう現実生活と関わるかなど、 現実を意識したものとなります。そのため、時間数の半数以上は実習に当てられます。
 情報Bは、情報を客観的に理解して、情報を使う上での基礎を形成する意味合いのある教科となります。データの処理や、技術、コンピュータの仕組み、情報の処理などを理解します。
 情報Cはこれからの高度情報社会へ、どの様に参画するかを重点に置いた教科となります。情報の活用やコミュニケーション、ネチケットなどのネットワーク内の情報主権者を育てる教科です。
 もちろん、A、B、Cが独立していて接点がないというわけではありません。全ての教科で、情報の受信、発信、内容の客観的理解、ネットワーク社会への参入の態度やマナーなどの基礎を教えるのですが、その中でも、高校や、生徒などに合わせて、どれに重点をおくか決めるという意味での3種類なのです。

情報教育に必要な視点 ページの先頭へ

 まず、今までの情報教育という言葉には、パソコンで教えると言うイメージがありました。 しかし、これからの世界は、携帯電話やテレビ、パソコン、モバイルなどがネットワークによってつながっているある意味での社会が形成され、それへの依存の比率は高くなっていきます。そのため、スタンドアロン(ネットワークに接続されていないコンピュータ)での授業ではなく、ネットワークに接続された様々な情報機器を使う授業と言う視点が必要です。
 次に、情報教育になれていない人は、ネットワークの裏側にある「他人」の存在を忘れることが多いのです。いたずらメールや、著作権の侵害、掲示板荒しなどの原因は、ネットの匿名性と共に、
ネットの裏側には、同じ傷つきやすい人間、でも、一人一人違う人間がいる」ということを教える必要があります。
 最後に、技術の革新は著しいのです。80年代にBASICを覚えた先生も、今の情報についていく努力なしでは、今の情報は教えられません。そこで、情報化推進コーディネータが重要な役割を演じるようになるでしょう。そして、機器の面では、CPUならクロック数もメモリもハードディスクも高性能の品が安価に手に入るようになりました。i-modeの普及があり、アナログ回線のモデムから、5Mbps以上、1GbpsまであるDSLや光りファイバーによるブロードバンドの普及の萌芽など、様々な技術革新がありました。それに対応するには、機器のリース、もしくは機器の定期的アップグレードを考えるべきです。

提案 ページの先頭へ

 提案です。情報の学力テストを提案します。まず、実技的なもの・体験的なものが必要になってきます。基本形は、ペーパー50%、実技50%でしょうが、実技のほうを提案します。実技の型として、コンピュータの前に座る。→インターネットで検索をして、(思考力が必要な形にする)問題を見つける(資料選択)(資料分析)(選択肢を4つぐらい創っておいて、どこかの選択を選ぶ(興味関心))→web形式の問題を解く(暗記が必要な項目)→送信するのようになります。もちろん、回答者は、答えへのアプローチを書く一方で、ログファイルを用いて、どのようにその答えに到達したかを解析します。 実践問題を提案します。 「○○について自分の意見を述べよただし、参考としたページはその文章の中の参考にした場所からそのページへリンクを貼ること」のようにする形式もありますが、一つひねったものにします。
「ディズニーの壁紙をあなたのホームページで使いたい。トップページだけでかまわないので壁紙を使ったページを作るように」 
 あくまでもディズニーは例ですが、知りたい能力としては、ホームページを作れるか、どのようなコンテンツにするか、壁紙を貼れるか、などを30%くらいの配点にします。それは、ホームページの作り方を検索することや、ソフトを使うことも可能にするからです。残りの70%は、ネチケットへの配点なわけです。つまり、勝手に引用するのは大幅な減点であって、要点は、どのようにして、著作権上の使用許可を得るのか、結果として得ることができたかです。このようなネチケットの問題は、コミュニケーションを重視する点から情報Cに最適ですが、AでもBでも使えることでしょう。


参考ホームページ、その他

リンク集に登録済社団法人情報処理学会 情報処理教育委員会 初等中等情報教育委員会様
「高等学校 普通教科『情報』の試作教科書」
Takei-Lab
<http://www2.ics.teikyo-u.ac.jp/InformationStudy/index.html>

1998(2000年12月)


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