お受験

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このページの目次
概要
お受験とは
なぜ、お受験をしたがるのか
お受験とは何を試すのか
お受験に合格するための勉強
受検で見られるポイント
お受験の最大のメリット
お受験のデメリット
提案
参考ホームページその他
英語版へ
子供用へ

 概要 ページの先頭へ

 お受験は、良い面と悪い面の両面があります。子供の判断力がない状態で親がどう子供の将来に関わるかが焦点です。

 お受験とは ページの先頭へ
 私立、国立の小、中学校に受験することを揶揄して言う言葉です。高校受験をお受験と言う事もありますが、中高一貫校でなければ高校に入るには受検が必要なので、普通はお受験とは言いません。

 なぜ、お受験をしたがるのか ページの先頭へ

 まず、子供に楽をさせたいという気持ちがあります。楽という言葉が適切でない場合は、十代の大切な時期に受検戦争に巻き込まれず伸び伸びして欲しいという気持ちでしょうか?それ以降の将来にも、就職における優位性などがあげられるでしょう。そして、自分の子供に合った学校に行かせたい。例えば、公立は問題が多いと聞くのでいやだ、とか、私立や国立であれば、問題があっても「それならば」、と公立にも行けるという有利な面があるなどです。結論は、「早い頃に始めれば選択肢が増える」でしょうか。本音の中には、他の人の子供もやっているからなどという見栄なども入っている場合があります。

 お受験とは何を試すのか ページの先頭へ

受験  まず、学校毎に理念や方針が違っているので、一概には言えないわけですが、一般的な物としては、
 (1)その学校の教育によって、自分を伸ばせるだけの学力があるか
 (2)その学校の教育によって、自分を伸ばせるだけの実技力があるか
 (3)その学校の教育によって、自分を伸ばせるだけの社会性、例えばしつけがなっているか
 の3つでしょう。それを試すために、数や図形、系列、推理や常識、記憶、同種発見、などのペーパーテストや、先生の指示にどれだけ正確に従えるかを見る話を聞いて絵を描いたりしたり、実際にどれだけ運動できるかを幅跳びや縄跳び、鉄棒やかけっこ、などの体力を見るテスト、 指示を出して工作をさせたりすることで、安全にできるか、などを見たり、自由に遊ばせて、行動を見たり、歌を歌わせたり、食べ物をを食べたりなどの様々なテストを行います。実際には、箱に手を入れて立体を触って形を当てるなどがありますが、どのような問題が出るのかは公開されません。  

 お受験に合格するための勉強 ページの先頭へ

 早い人では2歳くらいから始めるそうですが、最近、ますます低年齢化が進んでいます。4月に生まれると、3月に生まれる人よりもほぼ1年成長が進んでいるために、学力も1年分高いので入りやすいといって、4月にあわせて生む人さえもいます。
 普通は、0歳から読み聞かせをして、2〜4歳頃に塾に入るようです。塾に入らずに市販の教材や、親の作る教材で勉強する人もいます。それは、塾の費用が非常に高いからです。月に数万の月謝だけではなく、模試や、直前の講習会、父母講習会、合宿、面接など、行事毎に10万単位の料金がかかるからです。それでも受検産業が隆盛を極めるのには、自分は受検のプロではないという親の意識と、プロに任せれば受かるという産業側の宣伝のうまさがあげられるでしょう。
 家庭生活では、他人の話しを聞かないなどはもちろんだめで、人の話を聞くだけではなく、指示を理解し、それにしたがって正確に行動するようにしなければなりません。人見知りをする人や、内弁慶の人は、大勢の生徒や、初めての先生の中で本来の力が発揮できないので、外交的積極的になる必要もあるでしょう。自然や、友達などとの関わりによる豊かな生活感を培うことも必要です。そして、勉強のためにも集中して何かを成し遂げる力、その喜びを教えることも必要でしょう。

 受検で見られるポイント ページの先頭へ

 受検では、子供だけではなく、も見られます。親の面接がある学校も多く、受検理由や、教育方針、しつけのやり方や子供の紹介などの子供関係の話し以外にも、趣味や、親の生活など、「子供の鏡」としての親も見られます。子供も親も、服装などは、華美ではなく動きやすい服装にし、爪などは切るなどがあります。

 お受験の最大のメリット ページの先頭へ

 お受験の最大のメリットは、個性が発揮されやすいということです。公立学校では、もしかするといじめに発展しかねないような強い個性の持ち主が私立、国立小・中学校にはいます。このような意味では、お受験もいい面はあります。

 お受験のデメリット ページの先頭へ

 お受験のデメリットは、まず、地域との関わりがあげられます。つまり、私立、国立小・中学校には多くの地域からの人が来るために、どうしても、その人それぞれの地域、身の回りの人との関係が難しくなります。
 もうひとつは、人間関係もあげられます。中学校でも3〜10年間、小学校なら6〜16年間も同じ人と過ごすわけですから、一度不仲な先生や生徒ができると簡単に縁を切ることができなくなります。私立、国立小・中学校では、スキャンダルがばれると経営に響くなどの点もあり隠す傾向もあるので、実際には報告された以上のいじめなどが見うけられるでしょう。 
 そして、若い頃に優秀だということと、優れた人間性を持つ人という事は全く次元の違っているということも挙げられるでしょう。幼稚園から入った児童の集団に、小学受検で多くの人が加わり、中学受検でさらに人が加わるという学校も多いでしょう。このような場合、早く入った人の集団のほうが遅く入った人の集団よりも概して劣っているといえます。その理由は時間がたてばたつほど能力が分散するのに対して、遅く入った人は、元の集団の中では優秀なわけです。分かりやすく説明するために、下の図を見てください。

私立・国立幼稚園の生徒はエスカレータ式に上がっていく。小学校や中学校、高校への入学時には、公立の優秀な生徒が入ってくる。

 幼稚園にお受験で入った人も、幼稚園の教育の中で、学力に上下が生じます。概して普通の幼稚園児よりも優れていますが、持ちあがりの小学校にお受験で入ってくるのは、他の幼稚園児のうちの優秀な児童です(黒の部分)。すると、幼稚園にお受験で入った子の学力と、小学校にお受験で入った学力では、小学校に入った方が上と言う事が言えるでしょう。これが、高校、時には大学まで続くのです。この差はかなりのものになるでしょう。
 結局、若い頃にエリートとして選別されても、大人になったときの能力が大きく異なるという事は当然の事なわけです。そして、お受験をする子供は判断力が十分にありません。自分で自分の進路を決めるのではなく、流されていつのまにかレールを歩いてきてしまったとき、ふと自分が何なのか考えるときがあるでしょう。そのときに明確な答えをお受験は与えることができるでしょうか
ただ、これは別にすべてのお受験をなくそうというのではなく、お受験の中でも、子供が納得した上で、最善を尽くしたものなどには良いものもあるという事実もまた確かです。

 提案 ページの先頭へ

 これからの小学校は、個性・選択を重視します、つまり、公立の小学校のほうも、総合的な学習の時間の中で独自性を出すわけです。学区の自由化などで、好きな学校を選べるようになります。
 その前提の元で、公立学校の中高一貫性率を上げ、希望者を分散させます。その上で、希望者を全員入学させるわけです。人数に応じて補助金を出し、学校の独自性をある意味では競わせます。確かに、人数が減る学校もあるでしょう。その意味は、自分の学校の教育理念が理解されていないというわけですから、少数精鋭で、教育理念の周知を目指します。人数が大幅に増える学校については、補助金を使って、先生を雇います。このように、学校同士で互いに高め合うことが重要ではないかと考えます。その結果、お受験の弊害は減るでしょう。


参考ホームページ、その他

【引用情報】画像「雲の上で遊ぼ!」
【情報源】岡茉莉子
【引用許可の取得方法】本人に直接許諾を得る
【許可の取得年月日】2001年3月10日

山形大学教育学部附属中学校 様 「山形大学教育学部附属中学校」
http://www.j.ygt.ed.jp/

2000 (2000年12月)

リンク集に登録済山形大学教育学部附属小学校様 「山形大学教育学部附属小学校」
http://www.e.ygt.ed.jp/

2000 (2000年12月)

リンク集に登録済小山昇様「お受験」
株式会社武蔵野
<http://www.mmm.ne.jp/koyama/siken/juken.htm>

1998(2000年12月)

ハムサンド様 「お受験について」
http://member.nifty.ne.jp/ham-sand/ojuken.html

ハムサンドのホーム
2000 (2000年12月)

リンク集に登録済Anna 様 「euphoria」
http://www2.odn.ne.jp/cav54320/

2001 (2001年3月)

yahoo様「パパもママもいっしょにべんきょうしよ」
<http://www.mars.sphere.ne.jp/yahoo/index.html>

2001(2000年12月)

文彩センター様「ojuken.co.jp」
<http://www.ojyuken.co.jp/index.html>

2000(2000年12月)


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