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ピエゾ電気 | ||||||||||
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岩盤が破壊される前にどうして電気が発生するのかということについては、いろいろな説があります。ここでは、その中から「ピエゾ電気」という現象について解説します。 岩盤というのは、いろいろな種類の鉱物が混ざってできています。その鉱物の一つに、石英や水晶などと呼ばれているものがあります(石英と水晶は化学的には同じものです)。 この鉱物は、通常酸素という原子とケイ素という原子が規則正しく並んで成り立っています。酸素がマイナスの電気を、ケイ素はプラスの電気を帯びていて、差し引きゼロとなり電気を帯びていないことになります。しかし、この鉱物が外部からの力によってゆがむと、ケイ素の原子が一方に、酸素の原子がもう一方の方向にずれます。すると、酸素の原子が偏っている方はマイナス極に、もう一方はケイ素が偏ることによりプラス極になりこの鉱物は静電気を帯びます。 例えば、チャッカマンやガスコンロの点火装置はこのピエゾ電気効果という性質を用いた製品です。 地中の岩盤に含まれている石英も、ひずむとこのようにして電気を発生させていて、その電気を観測することによって地震予知ができるのではないか、というのが仮説の一つです。
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