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電気とは


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図:原子の構造

電気の発生するしくみを学ぶ前に、電気とはいったい何なのかをはっきりさせておきましょう。

私たちの身のまわりにはいろいろなものがありますね。それらのものは、すべて原子という、特殊な顕微鏡を使わないと見えないくらい小さな粒から成っています。水、空気や私たちの身体までも原子から成り立っています。

原子は中心部にある原子核とそのまわりを回っている電子から成っていて、原子核はプラスの電気を(このような場合は特に電荷と呼ぶ)、電子はマイナスの電荷を持っています。原子核が持っているプラスの電気の量と電子が持っているマイナスの電気の量は等しいので、差し引きゼロとなって、原子は電気を帯びていないことになります。

しかし、外部からの力によってこの電子が原子から飛び出したり、逆に電子が原子の中に取り込まれることがあります。そうすると、マイナスの量とプラスの量とが等しくなくなり、プラスまたはマイナスの電気を帯びることになります。

電気と電流

電気は大きく静電気と動電気とに分類されます。

静電気とは、原子どうしを結び付けている動きやすい電子(自由電子)が、ある物体中に余分にとどまっている状態、またはある物体中に少ししかない状態のことをいい、動電気とは、逆に自由電子がいっせいに動いている状態のことをいいます。

静電気について具体的な例を挙げると、乾燥した日にドアノブを触るとビリッと感じることがあります。これは、体に貯まっていた静電気が一気に解放されたことによるものです。

動電気の中で、自由電子が集団で一つの方向に流れると電流となります。電流とは、自由電子がみんな同じ方向へと連続的に流れている状態のことをいいます。

電流は電圧があるところに流れます。電圧はひと言でいうと「電気を流そうとする力」のことです。電圧の高低は、川に例えるとわかりやすいでしょう。川の水を電流とすると、電圧が高いということは、川が急であるということと同じで、電圧が低いということは、川が緩やかだということと同じです。川が急なとき(電圧が高いとき)は水(電流)は勢いよく流れ、ゆるやかな場合(電圧が低い場合)は水はゆっくり流れます。ですから、電圧が高いとたくさんの電流が流れ、低いと少しの電流しか流れないことになるのです。

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