■なぜ音が出るの???
金管楽器は全て、息を吹き込む先端部分に「マウス・ピース」と言う
円錐の形をした歌口を取り付けます。
マウスピースを取り付けて吹く金管楽器は全て同様の原理で音を出
しますが、演奏するには、まず奏者自身の上下の唇を合わせて息を
吐き出します。その上下の唇の振動が音の源となります。この振動
がマウスピースと管の中を通り、楽器の音になるのです。
■なぜ音が変わるの?
たいていの楽器は弦・鍵盤・穴のいずれかを使い、音程を変えています。
しかしトロンボーンには弦も鍵盤も穴もありませんね。
トロンボーンは、こんなふうに音程を変えますね↓
スライドを使って吹管の長さを直接変えちゃうわけです。なんて単純な
楽器なんでしょう・・・(笑)パイプオルガンの原理と同じですね。管
が長くなれば低い音、短くなれば高い音が出るのです。つまり、ここま
でスライドを伸ばせば、”ド”の音とかいうのが決まっているわけです。
目印も何もついていないわけですから、一見神業のように思えるかもし
れません。でも、誰だって練習すればできるようになります。体と耳で正
確な位置をを覚えるんですね。逆に、微妙な音程の調節ができるから、便
利な楽器なのです。おかげで音感が良くなることも、十分考えられます。
カラオケが上達するかも?(笑)
さぁ、この旅もいよいよクライマックスです。
次ページでは、トロンボーンの進化の過程を追っていきます。