作戦司令室
 作戦司令室の壁には中国地方と四国北部の地図が掛けられていた。 その地図には対空監視哨の場所を示す数十個の電球が埋め込んであった。 情報室にある機械のスイッチを入れると点灯するようになっていた。 電球をたどっていくと敵機がどこを飛行しているかがよくわかった。
 参謀や将校は2本の柱の間に置かれた楕円のテーブルのまわりに座り、地図を見ながら警報を出すかどうか話し合った。座りきれないときは2、3段のひな壇に座った。 
 また、部屋の片隅にある放送室にはNHKラジオ放送局のアナウンサーが待機しており、警報が出ると臨時ニュースを流した。
もどる

大地図 作戦司令室