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地域の目〜外遊びの環境をつくるために〜

外遊びの環境を取りもどすためには、
“自分の子供の事だけではなく、他人の子でも目についたら見守ってあげる”
事が大切だと思います。特定の小さな地域の中からこの考えを昔の様によみがえらせていく事で、親の見えない所で遊んでいる子供の事も、そこにいる大人が見守っていてくれる。「自分は今、家の前で遊んでいる近所の子供の安全を見守ることが役目だ。」と考える事もできるのではないでしょうか。

このような“地域の目”の大切さを大人が理解し、意識を高め、地域ごとに確実なネットワークをつくります。そして、大人と大人の間で信頼感を築いておく事が大切です。そんな事は自然に築かれるものだと思うかも知れませんが、近所付き合いが希薄になって来ている地域も少なくありません。具体的な方法としては、町内会の話し合いの場において各家庭の位置関係や家族構成などを確認し、付き合いを深めていくという方法がよいと思います。遊び相手の子供の家がどこにあるかを知っている事はおおいに安心につながります。

町内会では、火の用心や防災訓練はやりますが“子供の安全に注意を促す訓練”があっても良いのではないでしょうか、それは火災や大地震と同じくらい深刻な問題であり、地域社会の最小ユニットである町内会の果たす役割は大きいと考えます。

大人と大人、子供と大人が結びついた3次元のネットワークを再構築し、小さな地域の特性を活かした“地域の目”によって、子供の遊び場を自分達の地域に取り戻す時に来ているのではないでしょうか。