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おもちの歴史


今、おもちと言えばお正月ですが、少し昔まではおもちは1年の様々な祭りや行事、
農作業の節目や結婚式、出産、お葬式など色々な行事に欠かせないものでした。
このような祭りや行事のことを「ハレの日」と言い、おもちは「ハレの日」に食べられていました。
もともとはタイ・ラオス・ミャンマー・中国雲南省を中心とした地域がふるさとと考えられて
います。これらの地域ではイモ類をつぶした料理などが好まれていて、もちもちした
食べ物が好きなのでおもちを作るための穀類も育てられていました。
1070年ほど前の「倭名類衆抄」という辞典には、おもちが昔「毛知比【もちい】」と
呼ばれていたと書かれています。18世紀頃には「もち」と呼ばれるようになりました。
「もちい」とは「糯飯【もちいい】」です。「もち」という名の由来には3つ説があります。
@満月を意味する望月のことだった
A「持つ」という動詞から「もち」になり、神様から1人1人に与えられる食べ物だった
B粘り気を表す言葉である「むちみ」(西表島や南西諸島の言葉)から「もち」になった