すっぱいものを食べて最初は「すっぱい!!」と感じても、
すぐにすっぱいという感覚はなくなりますよね?なぜなのでしょう?

どうやらこの秘密はだ液にあるようです。
そもそも、すっぱい味は酸の味、つまり水素イオン(H+)の味が大部分だと考えられています。
だ液にはこの水素イオンを減らして中性にする働きがあります。
このため、すっぱい味の源の水素イオンは口の中で少なくなってしまうのです。

すっぱいと思うものを思い浮かべてみてください!!
レモン、梅干し、酢・・・考えただけでもだ液が出てきますよね!?
これは
条件反射という現象です。
前に食べたすっぱい味を覚えているために、考えたり見たりするだけでだ液が出てしまうのです。
すっぱい食べ物を口にしなくても口にはたくさんだ液が出てきてすっぱい味を弱める準備ができているのです。

また、すっぱいものを実際に食べると、さらに大量のだ液が早いスピードで出てきます。
すっぱい味はますます薄められてしまうことになるのです!!
酸を弱めるだ液が大量に出ているわけですから、「すっぱい!!」が長続きしないのにも納得しちゃいますよね。

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