平安時代の服

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十二単

 十二単とはその名の通り、服を12枚重ね着した衣装です。
女性用の仕事用の服であり、中でも上流階級の人しか着ることはできませんでした。
下に着た来た着物も見えるようになっており、12色が美しい色合いを見せます。
季節によって色を変え、季節にあった色をきます。
当時女性は男性に顔を見せられなかったので、服で美しく見せていたのかもしれません。




束帯

男性の大事な儀式の時のみに着る服です。
十二単衣程重ね着はしませんが、これも重ね着をしています。
この服の特徴は後ろに下襲(したがさね)という4m近い布を引いて歩くことです。
当時はこの下襲が一番のオシャレでありました。
時代を経るごとにだんだん長くなっていきました。
頭には冠をかぶり、藤の花をさしていました。




小袿(こうちき)・細長

女性貴族の普段着です。
仕事以外の時はこのどちらかを着ていました。
服としては、十二単を少し簡単にしたものです。
小袖の上に細長を着るようなかたちをとっていました。
あくまで貴族の服であり、当時の庶民の服は明らかになっていません。




直衣(のうし)・狩衣

男性貴族の普段着です。
束帯を簡略化したもので、より動き安さを求めています。
特に狩衣は一番動きやすく、丈も一番短いです。
ズボンはかなり太く、ぶかぶかです。




水干・直垂

水干は狩衣の布が柔らかくなったものです。
狩衣よりさらに動きやすくなっているので、当時の武士もこれを着ていたそうです。
柔らかいので女性貴族の部屋着としても着られていました。
直垂は完全に庶民向けの服です。

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