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医療ミス、もしくは医療事故とは、その名称のとおり医療行為に関する判断の誤りや間違いのことをいいます。
関連して、医療過誤は、医療事故のうち医療側に法的責任のある場合をいいます。
医療事故には大きく分けて2つの危険がひそんでいます。
1つは疾病悪化型です。
病気は適切な治療をしなければ悪化したり、他の病気を併発したりして悪い結果になることがあります。
裁判では、原告は基礎疾患(主に治療をしていた病気)に対して適切な診察(所見の見落としや検査不十分を含む)、診断、治療を行っていれば悪い結果を避けられたことを前提に訴えを起こします。
これに対して被告(医療側)は、他原因や原因不明を主張し、注意義務違反のないことを主張したり、悪い結果を避けることはできなかったと反論します。
もう1つは医原病型です。
これは検査、処置、薬、手術などすべての医療行為による危険性です。
他にも、ベッドからの転落など医療施設の管理上の事故も含まれます。
この場合、原告は特定の医療行為と悪い結果との因果関係を訴えます。
被告はこの場合も、他原因や原因不明を主張します。