スペクトル
色の波長によって屈折率が異なることを利用して、 プリズムなどの分光器で光をその成分の光に分解したものをスペクトルといいます。 スペクトルは順に赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と並んでいます。(下図参照) 赤は波長が長いため屈折率が低いのであまり曲げられず、青は波長が短いため屈折率が高いので大きく曲げられます。 このことを光の分散といいます。 スペクトルは対象物と光との関係により、光源スペクトル、 反射スペクトル、透過スペクトル、吸収スペクトルに分けられます。 また、スペクトルの波形の特徴から、連続スペクトル、輝線スペクトル、吸収線スペクトルに分けられます。 連続スペクトルはある波長範囲にわたって連続的に見られるスペクトルのことです。 輝線スペクトルは原子がエネルギーの高い状態からもとの状態へとうつりかわる時に放射する光のスペクトルのことです。 吸収線スペクトルは物質に連続スペクトルをもつ光などを通過させた時に、 物質に特有の波長領域が吸収され、弱められたスペクトルのことです。 さらに、光の波長範囲によって、可視スペクトル、赤外スペクトル、 紫外スペクトル、X線スペクトルなどに分けられます。
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