チャム文字
チャム文字は、ベトナムの海岸部に紀元3世紀頃から興ったチャム人のチャンパ王国で用いられた文字。
チュノム文字
チュノム文字は、安南の文字で陳朝以降に使われた。漢字に混用される。日本の国字(漢字)に似て、独特の字形をもつ。
ティフィナグ文字
古代北アフリカの文字を起源とする。フェニキア文字の面影を強く残しており、北アフリカがローマの属国になりラテン語が一般的な文字になったときもわずかな人数によって伝えられ、今なお100万人が使用しているという。
デーバナーガリ文字
デーバナーガリ文字は、ブラーフミー文字であるグプタ文字から発展し、9世紀頃から普及しだしたナーガリー文字の流れをくむ文字。インド系文字の中では最大の5億の民が、この文字を使用している。
デザレット文字
デザレット文字は、英語を表記するために考案された、音素文字のひとつ。19世紀にデザレット大学において、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教会)の第2代大管長ブリガム・ヤングが中心となって作られた。
デモティック
デモティックは、古代エジプト文字の書体のひとつ。ヒエログリフを簡略化した草書体で、主として文学作品・契約文書などに使われた。
テルグー文字
テルグー文字は、主にインドのアーンドラ*プラデーシュ州で話されている、テルグー語を表記するための文字。紀元前にインド北部で成立したブラーフミー文字が、デカン高原南部において時が経つにつれ字形変化して成立していったもので、書字方向は、他の派生文字と同じく、左から右への横書き。
突厥文字(とっけつもじ)
突厥文字は、突厥によって古テュルク語の表記に5世紀から用いられたアルファベットであり、代表的なものとしてオルホン碑文に書かれたものがあるため、オルホン文字とも呼ばれる。のちにウイグル帝国でも用いられた。
トンバ文字
トンバ文字は、中国のチベット東部や雲南省北部に住む少数民族の一つナシ族に伝わる、象形文字の一種である。現在、世界で唯一の「生きた象形文字」とされる。
ナバタイ文字
ナバタイ文字とは紀元前2世紀頃?紀元前4世紀頃に用いられ、シリア文字から派生し、後にアラビア文字へと発展した文字体系(アブジャド)。現在のヨルダン内にあるペトラを中心に栄えたナバタイ王国の言語である、アラム語ナバテア方言を書き表すのに用いられ、周辺地域にも広まった。ナバタイ王国とは紀元前2世紀前半頃にペトラ(現在のヨルダン西部)を中心に栄えたナバテア人の王国である。紀元前63年にローマの属国となり、106年にアラビア属州に併合という形で滅亡した。現用はなく、歴史的文字である。
ネストリアン文字
ネストリアン文字は、アラム語の一種であるシリア語の一つで、ネストリウス派のキリスト教徒の文字である。アラム語とは、かつてシリア地方、メソポタミアで紀元前500年〜600年頃に話された、セム語派の言語で、系統的にはフェニキア語やヘブライ語、ウガリト語、モアブ語などと同じ北西セム語に属す。アラム人によって話されて各地に広まり、アラム文字で書かれた。ネストリウス派とは、古代キリスト教の教派の1つで、コンスタンティノポリス総主教ネストリオスにより説かれ、431年、エフェソス公会議において異端として排斥された。唐代の中国においては景教と呼ばれる。のちアッシリア東方教会が継承した。現用はなく、歴史的文字である。
ノラー文字
ノラー文字は、インドのアッサム地方の少数民族ノラーの文字。
パーリ文字
パーリ文字は、11世紀にビルマへ入ったパーリ語の文字。古ビルマ文字の1つ。
パウカルタンボ文字
ペルー、パウカルタンボ渓谷で発見された文字。絵文字に近い。詳細は不明である。
パスパ文字
パスパ文字は、元朝の皇帝フビライの命により、チベット人パスパが作った音節文字。1269年に公布され、1368年まで用いられた。
バタク文字
バタク文字は、インドネシアの北スマトラ州の高地に住むバタック人によって話されているバタク語を表記する文字。
ハヌノオ文字
ハヌノオ文字は、フィリピン先住民が使っていた文字。現在はミンドロ島の住民がハヌノオ語を書くために使われる。
バヌム文字
バヌム文字は、西カメルーンのバヌムの王により二十世紀の初頭に発明された文字。
バビロニア楔形文字
古代バビロニア帝国の文字。
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