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クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

EU金融恐慌

 ここ最近ユーロを使っているヨーロッパの国々で信用不安が起こっていますね

 そうそうそれ気になる。

 ニュースを見てもあまりよくわかりません。教えてください!

 ようし、始めるぞ!少し話は長くなるが、がんばって聞いてくれたまえ!

通貨の信用に対する不安は、各国の借金への信頼性が大きくかかわっています。
 それぞれの国が国債の信頼と規模を少しでも安定させるために、収入(歳入)⇔支出(歳出)の関係を保つことは大事です。
今回のユーロ危機の問題は、その両方におこった問題に原因があると考え、収入面、支出面で分けて考えてみました。

収入面

  〜一国一通貨ではない問題点〜

1国で1つの通貨を使う、という従来の場合を見てみましょう。たとえば、日本が不景気に陥ったとしましょう。

そのとき、政府や日銀はあらゆる金融政策で円を安くして輸出しやすくしたり、お金の発行量を調節して物価を上げたりして、景気がよくなるように努力します。

 しかし、通貨が統一されているヨーロッパでは1国の経済が悪くなったとしても、そのような政策ばかりを実行してしまうと、それによって影響する他国からの反発を招きます。
だから、簡単にECBがそのようなことをすることはできないのです。


▲日本における政策

支出面

通貨統合は歴史的にも前例のない試みなので、支出面でもいくつか問題がありました。
多くの矛盾、問題点は、その都度対応することとなりました。
しかし、いまだに乗り越えられないものもあります。

(例) 通貨は同じなのに、財政政策(お金の使い道)はバラバラ。 
それなのにEU全体のコントロールはECBが行う。

…この問題は前のページでも紹介しました。 それほど重要な問題なのです。
これが原因となって、リーマンショックの後、多くの借金がある国が発覚して、その国は誰からもお金を借りることができなくなりました。

〜Column〜 PIIGS
これから紹介ずる財政破綻に陥りそうな国を含め、
ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペインの頭文字をとって”PIIGS”と言います。
財政が悪化する不安がある国のことです。
 ここからは、財政が悪化してしまった国を見ていくぞ!


■EU got the Novel prize ■Novel prize ■Nobel Peace Prize ■Alfred Nobel