ーイトカワへの接近ー

 2005年11月12日
「イトカワへの着陸が試みられたのじゃ。」
「おぉ!ついにって感じですね!でもどうやって、着陸するのですか?」
「いい質問じゃ! ターゲットマーカーを使うのじゃ。」

ターゲットマーカー(c)JAXA

「ターゲットマーカー?」
「そう、ターゲットマーカーを惑星イトカワの表面に設置することにより、正確にはやぶさがイトカワに着地することができるのじゃ!

着地成功(c)JAXA
ターゲットマーカーは無事に着地できたが…

「これはすごい!」
「じゃがな、なんとはやぶさがイトカワに着地する前に
通信が突然とぎれてしまったのじゃ。
太陽の180度もの熱を長時間当ててしまうと、はやぶさの計器はいかれてしまう…
だが、研究者たちははやぶさの通信を信じたのじゃ…」
「おぉ…」
「通信回復、はやぶさのミッションは!? 着地失敗!
はやぶさはイトカワに着地していなかったのじゃ…
サンプル回収のための装置も起動せず…じゃ。」
「おつかれさまでした。」
「じゃが、それは間違えで、本当は着地していたのじゃ!
地球、月以外の天体への着地は世界初めてとなる偉業を達した。
なぜ、着地信号が発信されなかったのか、
今でも理解不能の原因となっておるんじゃ。」
「嬉しい誤算ですね!」
「じゃが、サンプル採取の装置は動かなかった。しかし、
着地した時の砂ぼこりが、はやぶさ本体に付着しているという希望に
研究者たちはかけた。
そして、はやぶさは地球への長い長い道のりを歩むことになるのじゃ…」


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