銀行の役割
「次は、『銀行の銀行』・『政府の銀行』としての役割について説明するぞ。二人は普段、お年玉をもらった時どうする?」 |
「ほしかったゲームを買う!」 |
「そ、そうか…」 |
「貯金シマス!」 |
「そういう答えを期待していたのじゃ!普段わしらが銀行を利用するように、民間の銀行もお金をあずけたりするのじゃ」 |
「え?僕達が普段利用している銀行もお金を預かるの!?でも、どこに?」 |
「そこで登場するのが日本銀行じゃ!民間の銀行や金融機関からお金を預かったり、貸出をしているのじゃ」 |
「あ!その関係って私達が預金をするときに似てイマスネ!」 |
「だから『銀行の銀行』っていうんだ!」 |
「そうじゃよ」 |
「あとは、『政府の銀行』?あれ?じゃあ、政府も日本銀行にお金貸し出したりするってこと?」 |
「それが、日本銀行が政府に貸出をすることは法律上、原則として禁止されているのじゃ」 |
「え?じゃあ、何をしているの?」 |
「簡単にいうと、国のお金に関する事務じゃな」 |
「たとえば?」 |
「政府の預金口座を管理して、税金や年金の受取り、支払いを行ったり、国債に関する事務を行っているのじゃ」 |
「国債って何?」 |
「国債とは、国が財政上の必要によって発行する債券のことじゃ」 |
「・・・。債券って?」 |
「国が必要な資金を借り入れるために発券する、借用証のことじゃ。 国は資金が必要だから、これを発行すればお金が入るじゃろ?株券みたいなものじゃ」 |
「なるほどー!」 |
「やっぱり『政府の銀行』って、他の『銀行』の役割と違うんデスネ」 |
「そうじゃ」 |
「日本銀行は特別なんだね」 |