お金の歴史A
「飛鳥時代は、600年くらいだったよね?」 |
「そうじゃ、そして飛鳥時代には日本最古の貨幣と言われている 『富本銭』が使われていたんじゃ」 |
「あぁ!知ってマス!」 |
「有名じゃからな。そして、奈良・平安時代。この時代には『和同開珎』 がつかわれていたのじゃ。金太君、これもきいたことがあるじゃろ?」 |
「うん!知ってる。あれ、でも確か日本最古って習ったような?あれ?」 |
「明確にはまだわかっていないのじゃ。だが、今のところ 和同開珎は日本で最初の通貨としているようじゃぞ」 |
「なるほど...」 |
「平安後期、鎌倉、室町時代には、『宋』と『永楽通宝』というお金が使われていたのじゃ。 >『宋』は、中国へ砂金を輸出する代わりに輸入して日本で使っていたお金で 『永楽通宝』も中国から輸入したものなのじゃ」 |
「へぇー!」 |
「お金って輸入するんだぁ…」 |
「国が違えばお金も違うからの。そして、安土・桃山時代。 この時代は『甲州金』、『天正長大判』という二つの金貨がが使われていたのじゃよ。 ここでやっと金貨がでてきたぞ金太くん!」 |
「やった!」 |
「甲州金は武田信玄がつくったものじゃ。 そして、天正長大判は豊臣秀吉がつくったものなのじゃ」 |
「いろいろな人がつくっているんですネ!」 |
「そして、江戸時代。使われていたのは寛永通宝じゃ。 これは徳川家康が日本で初めて貨幣制度を統一して、全国で使えるようにしたものなのじゃ」 |
「じゃあ、それまでは別々のお金を使っていたのかぁ…」 |
「その時代にやっと同じ貨幣を使うようになったのデスネ! だんだん現代に近づいてきましたネ!」 |
「最後に明治から現代じゃ」 |
「長かったねー。それにしても、色々なお金が使われてきたんだね」 |
「そうじゃな。では、明治時代のお金を紹介しよう!」 |
「ハイ!博士!」 |
「明治になって、やっと『円』という単位が出来たのじゃ。 そして、金貨、銀貨、銅貨ができていったのじゃ」 |
「『円』って、もとからあるわけじゃないんだ! 長い時を経て、やっと今に近づいてきたんだね」 |
「お札はどうなんですカ?」 |
「そうじゃのう。昔の人のたくさんの知恵や技術によって今の形になったんじゃ! 日本の紙幣に肖像が登場したのも明治時代なんじゃ。正確に言うと、明治14年じゃな」 |
「へぇー!!」 |