大分市の歴史と文化
本文へジャンプ

大分の史跡探訪 > 滝尾百穴古墳群
◆校庭にある穴だらけの壁の謎

グラウンドの奥にある謎の壁



ここは大分市の中央部、滝尾中学校のグラウンド。
歴史のページなのに、何故にグラウンド?と思った皆さん、よく見ると、奥になにやら穴がたくさん空いたような壁が見えませんか?一体あの壁は何なのでしょうか?




ちょっと近づいて見てみましょう。いろんな形をした穴がたくさん空いて、なんだか巨大なハチの巣みたいですね。
しかし、なんでこんな所に穴がたくさん空いているのでしょうか?みなさんは、どう思いますか?

・・・実はこれ、古墳なのです。
でも、古墳というと、あの鍵穴のような形をした大きなものを思い浮かべる方も多いと思います。でもここは、上から見ても、当然そんな形ではありません。では、この古墳はなぜ、このような形になったのでしょうか?

穴だらけの古墳
この古墳は、「滝尾百穴横穴古墳群」といわれる古墳で、6世紀後半、つまり古墳時代後期に造られたものと考えられています。
この多数の穴は、中に被葬者を安置するための横穴式の墓で、滝尾百穴は、この横穴の墓が実に84つ造られた、いわゆる「群集墳(ぐんしゅうふん)」と呼ばれるものです。全国的に、このような群集墳には一般庶民が葬られていることが多いことから、ここも庶民の一族の墓であったと考えられています。
なお、元々はこの横穴の入口は石のふたで閉じられていたようですが、内部が荒らされて、現在はご覧の通りオープン状態になっています。



ちょっとその穴の中をのぞいてみます。
このように、壁面に横から部屋を造り、その中に横から棺を入れる方式のものを横穴墓といい、通路である羨道(せんどう)と、被葬者を安置する玄室(げんしつ)で構成されています。
ちなみにこの滝尾百穴の羨道は、内部で他の横穴にもつながっていたようですが、現在は風化していて残されていません。





滝尾百穴横穴古墳群(たきおひゃっけつよこあなこふんぐん)

所在地:大分市羽田(大分市立滝尾中学校敷地内)(Googleマップを表示)
駐車場:なし
アクセス:大分バス米良線「滝尾小学校前」バス停下車すぐ
大分駅から車で15分
※注意※
この滝尾百穴古墳は、大分市立滝尾中学校の敷地内にあります。そのため、訪問の際は、学校関係者の方の許可を取ることをお勧めします。
なお、今回の取材の際には、滝尾中学校の方のご協力を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。


 ↑このページの先頭へ