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世界中に数多くある宗教ですが、ここでは二大宗教として挙げられるキリスト教と仏教の性質の違いと現代の東洋と西洋との関わりについて考察します。 二つの宗教を東洋と西洋という括りで分けると、東洋が仏教、西洋がキリスト教となります。そして、それぞれの宗教は、東洋と西洋の異なった環境から生じた思想であると考えられます。キリスト教とは直線的世界観と砂漠的思考の極論であり、仏教とは円環的世界観と森林的思考の極論であるといえます。 (本質の違い『円環的思考と直線的思考』、『森林的思考と砂漠的思考』参照)
西洋では、物事の判断は生死にすら関わることもある重要なものでした。そのため、考え込むよりも行動に移すことを重要視したのですが、中には自分の力だけではどうしようもない局面もあります。たとえば、砂漠にいるときにどちらに進めば水を得ることができるかを、自分の力で知る術はありません。そのような時、西洋の人々は、神様が自分を導いてくれると考えたのです。西洋の人々にとっての神とは、自分の力が及ぶことのない領域に干渉することができる存在であり、人と神との間には絶対的な隔絶があったのです。そのため、人々は祈ることで、神との接触を図ろうとしました。
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