選挙制度と国会
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はじめに
長い歴史の中で、現在は「18歳以上の男女全員に選挙権が与えられている」ことがわかりました。
では、どのようにして選挙が行われて、議員が選出されているのでしょうか。
また、選出された議員は国会という場所で仕事をします。国会とはどういう場所で、どのような役割があるのでしょうか。
2つの点についてまとめました。
選挙制度
選挙は、それぞれの自治体に設けられている選挙管理委員会が運営します。ここでは国会議員を選出する国政選挙の仕組みについてまとめました。
選ぶ仕組み〈衆議院〉
現在日本の衆議院選挙では、「小選挙区比例代表並立制」という方法で国会議員を選んでいます。
小選挙区制は、1つの選挙区から1人を選ぶ方法です。小党乱立を防ぎ、政局が安定しやすいのがメリットとされています。しかし、少数意見が反映されにくい、小党が不利になる、不正投票の割合が高くなるなどの欠点があります。
比例代表制は、得票の割合に応じて議席を配分する方法です。得票率と政党の議席配分率が等しくなるので、少数意見が反映されやすいのがメリットとされています。無所属の候補が事実上不可能になる、政局が安定しないなどの欠点があります。
小選挙区比例代表並立制で選挙が行われているのは、「どちらかの制度だけで選挙を行うよりも欠点が少なくて済む」からだと考えられます。
※「選挙区」とは
選挙を行うために日本全国を細かく分けたものです。衆議院選挙では「295」設けられています。
選ぶ仕組み〈参議院〉
細かな違いはありますが、大まかな仕組みは衆議院と変わりません。
最も大きな違いは、参議院選挙の選挙区は中選挙区と呼ばれ、全国「47」に分けた選挙区から2人ずつ選出されることです。
海外では
日本では不正などなく選挙が行われていますが、民主化直後の国などでは公正な選挙が行えない場合があります。そこで、日本では選挙監視団を派遣して公正に選挙が行われているかどうか監視する活動をしています
選挙監視団の経験のある方にお話を伺ったところ、「日本の人が見ている」というだけで違反の抑止力はとても大きいそうです。
国会
選挙で選ばれた国会議員が実際に仕事をするのは「国会」です。現在日本では両院制を採用していて「衆議院」と「参議院」の2つの議会があります。
大まかな違いを表にまとめました。
衆議院 | 参議院 | |
---|---|---|
議員定数 | 475人 | 242人 |
任期 | 4年 (ただし解散する事もある) | 6年 (3年ごとに半数を改選する) |
被選挙権 | 25歳以上 | 30歳以上 |
衆議院
参議院に比べて任期が短く、解散によって議員が入れ替わることもあるため、多くの優越が認められています。
参議院
衆議院と違って解散がなく、衆議院や政府の誤りを監視する役割がより求められています。任期も長いため、より誠実な議論が期待されており、良識の府としばしば呼ばれます。
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