説明
|
蛍石の色は無色のものや灰色、紫、緑、ピンクなど多岐にわたり、商店でもその色の多さを確認することができます。これらの色は方解石や黄鉄鉱などの希土類元素によるものだと考えられています。
また、この蛍石という名前は、火で強く熱すると青白く発光することに由来しています。
また一部の蛍石は、紫外線照射でも発光することでも知られています。産地としてはドイツ、スイス、イタリア、アメリカ、イギリスで、国内だと岐阜、大分、福島が有名でよく産出しています。
蛍石は美しいものが多く加工もしやすいものの、耐熱や硬度の関係で宝石になることは少なくなっています。
さらに劈開の関係で容易に人工的に八面体を作り出すことが可能な珍しい鉱石としても知られています。昔から製鉄の融剤としても使われており、それにくわえて一般的なガラスとして使用されている鉱物と比べて色分散が非常に小さく、高性能なレンズを作ることが可能なため、望遠鏡や写真のレンズの高性能化にも使用されてます。色分散の他にも透過性にも優れており、集積回路の一部にも用いられることがあります。
|