これであなたも鉱物マスター
| ||||||||||
ホーム>人間と鉱石の歴史>画材として | ||||||||||
人間と鉱石の歴史 | ||||||||||
鉱物・鉱石はいろんなところで役立っています。もともと鉱物・鉱石は、石という概念で人間の生活上無くてはならない道具や素材でした。石器・土器をはじめ、青銅・鉄などの金属製道具、金・銀・胴などの貨幣、岩絵の具、宝石など歴史的に長い付き合いがあります。そんな鉱石と人間の関係を見ていきます。 | ||||||||||
ラピスラズリ、辰砂、藍銅鉱等、古代より様々な鉱物が絵の具の顔料として使われてきました。 | ||||||||||
|
||||||||||
現在普通に市販されているチューブ入りの絵の具にも鉱物は顔料として使われています。 緑青には孔雀石、朱色には辰砂、群青には藍銅鉱等の鉱物を粉末にしたものが使われ、粉の粒の大きさによって色の濃さにバリエーションを持たせることもできます。中世まで絵画の世界では、藍銅鉱を砕いて青色の岩絵の具として使っていました。しかし、藍銅鉱は、水分を含んで炭酸が抜けると、緑色の孔雀石に変わってしまう性質があります。そのため、当時描かれた絵の中には、空に緑が掛かって見えるものもあります。天然で藍銅鉱と孔雀石が混在して産出されるのも、藍銅鉱の一部が孔雀石に変わったためです。 高松塚古墳「奈良県飛鳥村」には、人物や神獣などの壁画が残っています。7世紀末〜8世紀初めのものとみられ、辰砂や孔雀意石、藍銅鉱などの顔料で色鮮やかに描かれています。近年の分析で、青色の顔料としてアフガニスタン産のラピス・ラズリ「ラズライト」が使われた可能性が指摘されましたが、はっきりとはわかっていません。 ※膠(にかわ)とは。
不純物を含んだ精製度の低いゼラチン。動物の皮や骨の主成分であるコラーゲンに熱を加え、抽出したたんぱく質の一種。 | ||||||||||
---このページのトップに移動--- | ||||||||||
|