説明
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孔雀石は、銅鉱床の酸化帯から産出する銅の二次鉱物で、藍銅鉱とともに発見されることもあります。
表面に現れる孔雀(くじゃく)の羽に似た同心円状の模様が特徴的で、孔雀石という和名の由来でもあります。
磨けば光沢が出るので装飾品として使われることがある一方で、粉末にしても鮮やかな緑色を保つために古くから彫刻や絵の具、顔料、建築材料の一部として利用されてきました。
また、古代エジプトにおいては、クレオパトラが孔雀石をアイシャドーとして使っていたともされています。
この緑色は孔雀石に含まれている銅の成分によるもので、さまざまな色調の変化を伴って縞模様や同心円上の模様となって表れています。
針状、ぶどう状、毛状、皮殻(ひかく)状の集合体となって見つかることが多く、単結晶はほとんど産出しません。
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