説明
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藍銅鉱は、銅鉱床の酸化帯で産出する二次鉱物で、結晶の形が様々であることと、非常に濃い青色を示すことが特徴です。
ヨーロッパや日本などでは、産出量は多くないものの古くから青色の顔料として利用されてきました。孔雀石と成分が似ており、水分を含んで炭酸が抜けると緑色の孔雀石に変質してしまう性質を持っています。
そのため、藍銅鉱は孔雀石と共に産出されることがあり、古代に顔料として使われたものも緑色になってしまっていることがあります。
硬度が低く砕けやすいため装飾品には向いていませんが、塊状で産出したものは加工されて装飾品として使われることがあります。このような藍銅鉱は、産地であるフランスのチェシーにちなんでチェシーライトと呼ばれたり、アズロマラカイトと呼ばれたりしています。
青鉛鉱と見た目が似ていますが、色味の明暗が異なるうえ、炭酸塩鉱物である藍銅鉱は塩酸などに泡を出して解けるため容易に区別することができます。
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