説明
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自然銀は、自然金と同じように熱水鉱脈鉱床で産出されることが多い金属鉱物です。ひげ状、樹枝状、針金状、薄板状、鱗状など様々な形で産出します。
通常は硫化物として出てくる銀ですが、まれに自然銀として石英中に埋もれて発見されます。
一方で、自然金と混ざって採掘されることも多く、このときに銀の含有量が多いと、錆びやすくなり、エレクトラムと呼ばれるようになります。
また、自然金と同じようにカッターで切れる程柔らかいのも特徴です。
他にも、自然銀は産出後や切断後に空気にさらしておくと黒く変色していってしまう特徴があります。始めは銀白色であっても、空気中の硫黄化合物と反応することで表面に硫化銀の膜を作るため、このように変色するといわれています。
これにより、自然銀を管理する際は手入れを欠かさない、反応を起こしそうな物とは安易に近づけないなど、十分に注意する必要があります。
また、銀の延性や展性は非常に大きく、粉末にもなりにくいため、写真や電気部品などといった生活の様々な所で利用されてきました。
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