説明
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自然金は、主に石英や硫化鉱物と共に熱水鉱脈鉱床で産出される金属鉱物です。
また、粒状や樹枝状の自然金は純金ではなく、14金~20金程度の純度であるといわれています。この純度の差は産状の違いによって生じており、高い温度の熱水鉱脈でできたものは含まれる銀の量が少なく、低い温度の熱水鉱脈で出来た場合、含まれる銀の量は多くなります。
自然金は延性が非常に強く、粉末になりにくいうえ1万分の1ミリの薄さにも伸ばすことが出来ます。さらに、電気抵抗が小さく変質しにくいうえに、カッターで切れる程柔らかく加工しやすい性質から、金歯や多くの電子部品にも利用されています。
自然金は岩石中から針状、樹枝状のものがよく発見されますが、川などで砂金として採取することも可能です。また、これらの川などで採取できる砂金は20~22金と比較的純度が高いものが多くみられる傾向があります。これは、川底に堆積する砂金に含まれる銀が川に溶け出すからだと言われており、またこれによって砂金は比重が重くなりやすいため、砂金を採集する時はこの比重の重さが利用されています。
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