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雲母(うんも)
化学式 黒雲母:K(Mg,Fe2+)3(Al,Fe3+)Si3O10(OH,F)2
白雲母:KAl2(Si3Al)O10(OH,F)3
金雲母:KMg3Si3AlO10(F,OH)2
リシア雲母(鱗雲母):K(Li,Al)3(Si,Al)4O10(F,OH)2
モース硬度 2.5~3
比重 2.7~3.4
説明 黒雲母:
雲母の一種で、鉄を多く含み、黒色や黒褐色を示すのが特徴です。他の雲母と同じように劈開が一方向に完全であり、劈開面では真珠光沢を呈します。金雲母や白雲母が絶縁性に優れているのに対し、鉄を多く含む黒雲母は伝導性があるため絶縁体としては使うことが出来ません。また、火成岩中によく見かけられます。

白雲母:
雲母の一種で、カリウムを多く含み、無色または透明を示すのが特徴です。他の雲母と同じように劈開が一方向に完全であり、紙の様に薄く剝がれます。金雲母と同じように白雲母も耐熱性や絶縁性に優れており、ストーブや様々な電気製品で利用されています。また、火成岩である花崗岩中によく見かけられます。

金雲母:
雲母の一種で、マグネシウムを多く含み、黄褐色や赤褐色を示すのが特徴です。他の雲母と同じように劈開が一方向に完全であり、また劈開面の光沢が金色に近かったため金雲母と呼ばれるようになりました。そのため、金雲母という名前ではありますが、金は含んでいません。くわえて、劈開片には弾性があります。雲母の中では耐火性が高く、電気の絶縁材料として利用されています。

リシア雲母(鱗雲母):
雲母の一種で、リチウムを多く含み、紅雲母の別名の由来でもある鮮やかな淡紫色を示すのが特徴です。くわえて、鱗雲母の別名の通り鱗片状の結晶として産出され、六角板状の決勝で産出することはほとんどありません。さらに、電池や合金、リチウムの原料として利用されています。また、火成岩である花崗岩中によく見かけられます。


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