まず、UDの基本的な定義を紹介します。 「ユニバーサルデザイン」の考え方は、アメリカでロナルド・メイス博士が中心となってUDの原則と共に提案し、世界中に広まっていったものです。この原則は7つ存在し、「UD7原則」と呼ばれています。 UD7原則は以下の7項目から成り立ちます。
UD7原則の陰に隠れてあまり知られていませんが、UDをさらによりよいものにするために「UD3付則」が用意されています。
UDとセットでよく聞く言葉として、「バリアフリー」が挙げられます。ですが、二つの違いをはっきりと理解していない人も多いです(制作者もよく理解していませんでした)。 では、UDとバリアフリーの違いを紹介します。 バリアフリーは、障がい者や高齢者など特定の人に配慮したものですが、UDは、個人差に配慮し全ての人を対象としたものです。一般的には、バリアフリーを一歩進めたものがUDであると認識されています。 バリアを取り除くことが第一の目的で、バリアを持つ人の専用品であることが多いバリアフリーに対し、UDは障がいを持った人も含めて誰にでも使いやすいものを目指すという考え方をしています。 ですが、UDはバリアフリーのように障がいを取り除くことに特化していないので障がいを完全に取り除くことは不可能に近いです。それ故、多くの場所では、UDでカバーしきれない部分をバリアフリーで補うといった手段が取られています。
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