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ストレスの悪循環
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ストレスが複数のストレッサーから生じることによって、とんでもないストレス悪循環が生まれてしまいます。
精神的ストレッサーに代表される様に、ストレッサーがまた新たに別のストレッサーを生み出したり深刻化させたりするのはよくあることです。
またストレス反応やストレスに対して起こした行動(ストレス対処)が新たにストレッサーとして働いてしまうことも少なくありません。これをストレスの悪循環と呼びます。
悪循環の例を挙げましょう。一生懸命働いているのにちっとも成績の上がらないセールスマンがいたとします。
その成績不振というストレッサーによってイライラという精神的ストレッサーが発生します。イライラするものだから短気になります(ストレス反応)。また、気持ちを鎮める為にアルコールを飲むようになったりします(ストレス対処)。
短気になってちょっとのことでも気にさわるので、アルコールをあおっている時に同僚とけんかになってしまったらどうでしょう。ここでアルコールやけんかへの後悔の念や、自分に対してのみじめな気持ちを持つでしょう。
この沈んだ気持ちが新たなストレッサーとして働くというのです。気持ちが沈んでいるし同僚ともけんかをしているので円滑に働けず成績が上がらなかったり、イライラが増したり(ストレッサーの深刻化)、更にアルコールに走ったりするわけです(悪いストレス対処への進行)。
この様にストレッサーとストレス反応とが循環して、どんどん深みにはまってしまうのです。
また、一つのストレス悪循環サイクルにはまっている時は精神自体が非常に弱くなっていて、別のストレッサーにも耐えられなくなってきています。
このストレッサーに耐える力を「ストレス耐性」と呼ぶのですが、つまりはそのストレス耐性自体が弱くなってしまい、他のストレッサーからも容易に影響を受けやすくなってくるのです。
ストレス状態を放っておけば、ストレス悪循環サイクルはどんどん膨れ上がっていくという仕組みなのです。
<ストレス悪循環サイクル>
→→成績不振
↑ ↓↑
↑ ↓↑
→イライラ →→ 短気
↑ ↓ ↓
↑ ↓ ↓
←アルコール →→ けんか
↓ ↓
↓ ↓
後悔、みじめさ、等々・・・
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