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トレス耐性
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ストレス耐性とは

 ストレス耐性とは、ストレスにどれだけ耐えられるかという強さのことです。ストレスを感じやすいか、ストレスに負けやすいか、ストレスによって病気になりやすいか、これらの事項はストレス耐性が強いか弱いかで大きく変わってきます。

 筋肉と同じように、ストレス耐性も鍛えることが出来ます。筋肉は使う、つまりトレーニングや運動することで太くなり、どんどん鍛えられていきますが、同様にストレス耐性も、ストレッサーにさらされることで強くすることが可能です
 したがって一見矛盾しているようですが、ストレスに強くなるにはストレスにさらされて慣れた方がいいということになります。

 ストレス耐性の要素

 ストレス耐性には、以下のような要素があります。

(1)ストレス感知能力
(2)ストレス回避能力
(3)根本のストレッサー処理能力
(4)ストレッサー転換能力
(5)ストレッサー経験
(6)ストレス容量

(1)は、ストレッサーがあった時にそれに気付くか気付かないかということです。
 いくらストレス状態になっても、それに無頓着であればストレスに耐えること(というよりは耐えるまでもなく気付いていない)は容易です。これは性格にもよりますし、体格などにも影響されるでしょう。
 丈夫な人ならば、ちょっとのめまいも気にならないかもしれません。反対に、今まで丈夫だった人が急に大きな病気にかかると弱い自分に対して失望することもあります。

(2)とは、ストレスを作りやすい性格であるかどうかということです。
 例えば、少しくらいは人の言いなりでもいいと考えている人は、他人の勝手な指図に対してストレスを感じにくいでしょう。

(3)とはストレスの原因であるストレッサー自体にいかに対処できるか、または弱められるかということです。
 ストレッサーに有効な処理を施すことができるならば、その人は結果的にストレス状態に強いことになります。

(4)とは、ストレッサーに出会い、ストレス状態に陥った時に、そのストレッサーの意味を考え直していい方向に持っていったり、ストレッサーをバネにして生きていったり出来るという能力です。

(5)とは、どんなストレッサーにどれくらい出会った経験があるかということです。
 同じストレッサーに出会えば、そのストレッサーに慣れ、ストレス状態になりにくいこともありますが、逆に耐性を弱めてしまうこともあります。

(6)とは、ストレスをどれくらい溜められるかということです。
 ストレス状態の程度が、ストレス容量の許容範囲内ならばストレスをストレスと感じません。

ストレス耐性の増加、減少

 ストレス耐性は人によって強さがバラバラなだけでなく、時と場合によって同一人物内でも大きさが変化します。
 例えば友人関係に自信をなくした人は、別のこと、例えば勉強や部活に関してもちょっとしたことでストレスを受けやすくなる場合があります。
 この時、上記のストレス耐性は、友人関係の自信喪失によって弱体しているのです。

 性格や体質、環境や状況がストレス耐性の大きさの変化を左右することがほとんどです。


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