現在のようなの海が誕生したのは、今から約38億年前、つまり地球誕生から8億年後のことであるといわれている。最古の海の証拠となっているのは、グリーンランドのイアス地域にある海底に堆積した地層である。

それまでの地球は、水ではなくマグマの海、マグマ・オーシャンによって覆われていた。誕生直後の地球には多くの隕石が落下してきていて、その衝突によって、地球は中心のの部分を残して後は全部どろどろに溶かされていた。これがマグマ・オーシャンである。隕石が落下する際、衝突脱ガスといって中に含まれていた水分や二酸化炭素が蒸発した。この水蒸気が海水のもとである。しかし地球の表面がまだマグマ・オーシャンだったころは地表面温度がとても高く、水はすべて水蒸気となって大気中へ蒸発してしまっていた。

やがて隕石の落下がおさまってくると、地球の温度は低下し、水蒸気は液体の水に変わった。そしてその水は大雨となって地上に降り注いだ。雨は数百年にもわたって続いたといわれている。この大雨が地形のへこんだところにたまることによって、海ができたのである。やがて海は最初の生命の誕生の場となり、以後多くの生物をはぐくんでいくのである。

また、海の塩分は雨が流れる際、地殻から運んできたものである。

ところで、現在太陽系の中で水を持つ星は地球だけである。なぜ他の星には水が存在しないのか。例として地球の隣にある惑星、金星と火星について考えてみよう。

まず金星は地球にくらべて太陽に近い。つまり、地球より紫外線を受けやすいということである。紫外線は水(H2O)をH2(水素)と02(酸素)に分解するはたらきを持つ。よって分解されたH2は宇宙に逃げてしまい、O2の方も岩石を酸化させるのに使われてしまう。結果的に水を作るための要素は何も残らず、金星は水のない星となったのである。

また火星をみてみると、火星は金星とは逆に太陽から遠い。つまり地球よりも寒い環境である。そのため、水は地下で氷となってしまうのである。

こうして見ると、いかに地球が奇跡の星なのかが分かるのではないだろうか。

 

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