水
2個の水素分子と1個の酸素分子からなる無機物。分子式はH2Oである。水は無色透明、無味、無臭で、液体、固体、気体の3つの状態をとることができる。海や大気、雨、氷、雪など地球の至る所に水は存在している。私たち生物の主要成分も水であり、生物の重さの60〜80％は水の重さである。また、生命の特徴の一つ、代謝を行うにも水はタンパク質や炭水化物とともに欠かすことのできない重要な物質である。
水は、地球が誕生した時から存在していた物質である。地球の原料となった隕石に含まれていた水分が衝突脱ガスによって蒸発することにより地球にもたらされたのである。初期の地球はマグマ・オーシャンに覆われていたため、地表は大変熱かった。そのため水は水蒸気として蒸発し、原始大気の中に存在していた。現在海にあるあの水全部が大気中に水蒸気として存在していたのであるから大変な重さである。
やがて隕石の衝突がおさまってくると、地球は徐々に冷やされていった。そして、今まで溜まりに溜まっていた大気中の水蒸気が雨となって地表に降り注いだ。こうして現在あるような海が形成されたのである。