孫四郎が指揮をとる足軽達は、五日の間、みっちり槍の稽古だ。
 一方藤吉郎、 「まあ試合の日まで、のんびりしていろ。おまえ達足軽が、たった五日の 稽古で槍の名人になれるわけもない。」
 のほほんとした口ぶりで一同に告げている。
「そりゃそうだけど、稽古もせずに勝てますか?」
「勝てるとも。戦さは、耳と耳の間でするものだ。」
「耳と耳の間で?」
「ああ、そうとも。耳と耳の間には、何がある?」
「・・・・・頭ですかい?」
「そうよ。戦は頭でするものだ。」
 さて、いよいよ当日となる。 (はて、どういう作戦でいったらいいものか。)


 
どちらか選択してください
二組に分けて上下と左右に槍を振らせる。
全員でひたすら長槍で突く。