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用語集

ここでは難しいかつ重要な単語を解説しています。

あ行 か行 さ行 た行 は行 や行 ら行 アルファベット
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あ行
円形方孔銭 (えんけいほうこうせん)
古代中国では「大円地方」という思想がありました。 これは円形と方形(四角形)で天地があらわされる、という考えです。

これを硬貨の形にあてはめたのが「富本銭」や「和同開珎」「寛永通宝」などです。この形貨幣を「円形方孔銭」とよび、19世紀まで東アジア地域で使われていました。 この円形方孔銭の穴の名残が50円玉や5円玉の穴です。

厭勝銭 (えんしょうせん)
縁起物や護符として特別な図柄や文字を配した中国の銭貨を言います。現在家庭で用いるおろし金のような形をして、銭の形とはかけ離れたものもあります。宋・元時代以降に多くみられます。なかには漢代にさかのぼるものもあるといわれています。

か行
改鋳 (かいちゅう)
主に金貨において、金貨に含まれる金の量などを変えるために、貨幣を鋳造しなおすこと。

株仲間 (かぶなかま)
江戸時代、幕府・諸藩の許可を得て結成した商工業者の同業組合。幕府・諸藩は株仲間を通じて経済統制を行い、株仲間は冥加金(税の一種)を納める代わりに営業の独占権を与えられました。

金本位制・銀本位制 (きんほんいせい・ぎんほんいせい)
政府の発行する貨幣が、額面に記載されている量の金貨と交換できる交換チケットの役割を持つシステムのこと。交換チケットの役割を持たせることで、貨幣の信用度を高めていました。

計数制度 (けいすうせいど)
額面に記載された数字によって金貨の価値が変わる制度。武田信玄の支配していた甲斐国にあった甲斐金山とよばれる巨大な金山をもとに甲州金と呼ばれる金貨をつくり、この制度を導入しました。

固定相場制 (こていそうばせい)
固定相場制とは、為替レートを固定させる制度のことです。 例えば、「1ドル=110円」のように為替レートを設定し、経済状況にかかわらずいつでもそのレートで両替することができるようになっています。 また、為替レートの変動幅がごく小さいものに制限されている場合も、固定相場制に数えられます。別名「ペッグ制」とも呼ばれます。

皇朝十二銭 (こうちょうじゅうにせん)
奈良・平安時代に日本で鋳造した12種類の銭貨の総称。和同開珎(708)・万年通宝(760)・神功開宝(765)・隆平永宝(796)・富寿神宝(818)・承和昌宝(835)・長年大宝(848)・饒益神宝(859)・貞観永宝(870)・寛平大宝(890)・延喜通宝(907)・乾元大宝(958)で、いずれも小形円板状、中央に正方形の穴があります。本朝十二銭とも言います。

国立銀行 (こくりつぎんこう)
国立銀行条例により日本各地に設立された、独自に貨幣を発行する施設。はじめは兌換紙幣として発行されていましたが、条例改正により事実上の不換貨幣となりました。また西南戦争時には不足したお金を紙幣の増刷で賄ったため、市場が混乱、米価は2倍以上に跳ね上がりました。

国立銀行条例 (こくりつぎんこうじょうれい)
新貨条例が制定され、金、銀、銅を用いた貨幣が発行されましたが、政府の用意した金銀の量が少なかったため、実質的には不換貨幣でした。そのため、1872年に国立銀行に紙幣の発行を許可するこの条例が制定されました。

さ行
西郷札 (さいごうふだ)
1877年の西南戦争の際、西郷軍が戦費調達のために発行した紙幣。十円・五円・一円・五十銭・二十銭・十銭の6種が発行されました。

新貨条例 (しんかじょうれい)
大政奉還後の1871年に制定された条例。これは、円、銭、厘の三種類を用いるという貨幣制度で、欧米に倣った金、銀、銅を用いた貨幣が発行されました。これにより、金1.5gを1円とする金本位制が採用され、1円=100銭=1000厘とするように取り決められました。

関所の廃止 (せきしょのはいし)
織田信長の行った政策のひとつで、関所の廃止を行うことで、国と国との間での商人の行き来をしやすくし、さらに経済を活性化させました。関所とは、税金を取る施設のことで、織田信長が国を治めいていた当時に日本の国境に設けられていた。

節季払い (せっきばらい)
商品を帳簿への付けで買い、盆暮れや収穫期など、節目の時に代金を支払う習慣。江戸時代になり、米や各地の特産物が全国で流通するようになりました。すると、都市で暮らす武士や庶民は、食料品や衣類をお金で買う生活をするようになりました。そのため、都市の住民にとってお金はなくてはならないものとなったのですが、その一方で流通していたお金は不足気味でした。また、季節によって必要なお金の量に波があったため、節季払いという習慣が広がりました。

租庸調 (そようちょう)
奈良時代以降、日本ではしばらくの間米や布を中心として経済が回っていました。そこで用いられていたシステムが、租庸調というものでした。租はコメの収穫の3%、庸は労役もしくは布、調は特産物を収めるものでした。

宋銭 (そうせん)
平安時代がおこなっていた日宋貿易で大量に輸入されていた、宋のお金のこと。当時の日本では、平家が財力の基盤とするために、宋銭を、畿内を中心に流通させていました。しかし、朝廷で貨幣の役割を持っていたのは主に絹だったため、これも一つの原因となって平家と朝廷の対立につながっていきました。

た行
代銭納 (だいせんのう)
中世の荘園、国衙領、あるいは武家領における年貢・公事の現物納に代わる銭納の制度。鎌倉中・末期には数多くの荘園で行われるようになりました。地域的には山陽道、東海道、東山道方面の荘園にその事例が多いですが、南北朝時代にはほぼ全国的に普及しました。

兌換貨幣 (だかんかへい)
兌換紙幣とは、何かの代替として発行される貨幣のことです。一般的には金や銀の代替として発行されます。

蓄銭叙位法 (ちくせんじょういほう)
和銅開珎鋳造後、銭貨普及のため、711年発布した法令です。たくわえた銭貨を政府に納めさせ、その額に応じて位を昇進させることにしました。蓄銭位令とも呼ばれます。

問丸 (といまる)
中世における運送・廻漕を業とする人々の総称。都市・市場・港湾など貢納物・商品が集散する要地に居住して物資の管理・発送、取引の仲介、宿所の経営などを広く行ないました。

徳政令 (とくせいれい)
鎌倉末期から室町時代、幕府や大名が徳政、すなわち借金の帳消しを認めるために発布した法令。

は行
秤量制度 (ひょうりょうせいど)
江戸時代、銀貨は基本的には細かい粒のようになっていて、それの重さを用いて通貨として利用されていました。このように、額面ではなく、重量で貨幣も価値が変わる制度を秤量制度といいます

不換貨幣 (ふかんかへい)
兌換貨幣が金や銀と交換できるのに対し、不換貨幣とは、金や銀と交換はできず、貨幣そのものに貨幣としての価値があるものをいいます。

変動相場制 (へんどうそうばせい)
現在、固定相場制に代わり金融市場の主流となっており、市場の需要と供給によって為替レートを決定する仕組みとなっています。 この制度のもとでは、各国の通貨が自由に売買され、為替レートの価格は日々変動し、別名「フロート制」とも呼ばれます。 ただし、現在でも、相場が急変した場合に中央銀行が市場介入による為替レート操作を行うこともあるため、完全に自由な変動相場制であると言い切れない要素もあります。

補助通貨 (ほじょつうか)
補助通貨とは、その国の基準となる通貨、(アメリカならドル、中国なら人民元)で表しきれない価値を表すために作られた単位です。2017年11月現在、1ドル=約120円ですが、もしアメリカにドルという単位しかなければ、120円以下の価値のものは発売できない、できるとしても、小数が生じてしまいます。 小数だと非常にややこしいからと、用いられるのが補助単位、例えばセントや角なのです。これらの単位を作ることで、細かな価値もあらわすことができるようになります。 その「補助単位」によってあらわされる通貨が「補助通貨」です。

や行
四進法 (よんしんほう)
江戸時代には、金貨、銀貨、銭貨の三種類が貨幣として用いられました。 主に江戸は金貨、京都や大阪では銀貨が使われていました。しかし、実際のところ様々な場所で使い分けされていました。 金貨が4進法、すなわち1両小判=4分金=16朱金でした。

ら行
楽市楽座 (らくいちらくざ)
織田信長の城下町で、座、問丸、株仲間と呼ばれる三つの同業者組合を廃止することで新規参入を行いやすくするという制度。これは織田信長が行った政策のひとつで、これにより市場の独占が行われないようにしました。

両替商 (りょうがえしょう)
江戸時代で利用されていた三種類の通貨を1~2%の手数料を取って両替する人々のこと。江戸時代で用いられていた三種類の通貨というのはアメリカにおけるドルとセントの差というようなものではなく、一か国で、円、ドル、ユーロの三種類が使用されているようなものでした。そのため両替商が現れたのでした。

アルファベット
FTA (Free Trade Agreement)
日本語では自由貿易協定。FTAとは、特定の国や地域間で、原則10年間以内に関税や輸出入の許可を行う際の厳しい基準や条件をなくすことを取り決めた協定のことです。 さらに、日本企業の世界進出や日本への投資のさらなる拡大を目標として、タイ・マレーシア・インドネシアのビザ免除などのビザ要件緩和などを行っています。これにより物とサービスの貿易の自由化を進め、関税などさまざまな障壁をなくして、市場を統合し、経済成長を高めることをめざしています。

IT (Information Technology)
情報技術。コンピューター・インターネット・携帯電話などを使う、情報処理や通信に関する技術を総合的に指していう語。国際的には、ほぼ同じ意味でICT(情報通信技術)が広く使われます。

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