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偽造の防止策
偽造を防ぐデザイン
著名人の顔や草花などが描かれているがどれもとても細かいです。 表裏合わせて20~22色使用することによって、プリンターでの再現を困難にしています。 色をあえて地味にすることでコピーやスキャンで色を再現しにくくしています。 人の顔は少しでも違うと異変に気付きやすいという理由から著名人の肖像画が用いられています。
偽造を防ぐ技術
深凹版印刷(ふかおうはんいんさつ)
インクが表面に盛り上がるように印刷されています。 また、右下に配置されている識別マークにもこの技術が使われています。
識別マーク
表の左下と右下にあり、触るとざらざらとした感触があります。目の不自由な人はここを触ることによって額面金額を認識しています。
マイクロ文字
カラーコピー機で再現できない程小さな文字で「NIPPONGINKO」と書かれています。
パールインキ
表面の左右両側に光沢を帯びたピンク色の模様があります。お札を傾けると見やすくなっています。
すき入れ(すかし)
紙の厚さを変えることによって肖像画が浮かんでくるようになっています。 光に透かすと偉人の顔が現れます。
すき入れバーパターン
光に透かすと、すき入れられた縦棒が見えます。従来の透かしよりも再現が難しくなています。
潜像模様
一万円札、五千円札に使われている技術で、傾けると額面金額が現れます。また、すべての紙幣の裏面右側に「NIPPON」の文字が浮かび上がります。
潜像パール模様
千円札のみに使われている技術で、紙幣をを傾けるとパール印刷による「千円」という文字と潜像模様による「1000」の数字が傾けると現れます。
ホログラム
一万円札と五千円札の光っているところを傾けると「額面金額」、「日本銀行のマーク」、「桜」の三種類が現れます。
特殊発光インキ
印章(日本銀行総裁印)に紫外線を当てるとオレンジ色になります。また、地紋の一部が黄緑色に発光します。
改刷
「改刷」とはデザイン変更のことです。
パソコンやカラーコピーなどの技術が発達するのと同時に偽札が出回るリスクが大きくなってしまうため、それに応じてデザイン変更を行っています。 日本銀行が1885年に初めてお札を発行してから53種類のお札が発行されました。その中で細かい仕様変更をのぞくと改刷は18回行われました。間隔はまちまちではあるものの、最近では20年に一度ほどとなっています。最近では2004年に行われました(二千円札は2000年の記念で発行されたため、この時には改刷されていません)。
ちなみにアメリカのドル札は2~5年に一回改刷が行われています。
海外との比較
下の表より、日本の紙幣は海外な主な紙幣よりも多く偽造を防止する技術が使われていて、偽札があまり出回っていないことがわかります。