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地域通貨
地域通貨とは
地域通貨とは、ある特定の地域、コミュニティにおいて、その範囲内のみにおいて流通する通貨のことです。主に市民によって発行される、無利子もしくはマイナス利子である、人と人とをつなぐという目的がある、特定の事項の共有・伝承をする、原則として、法定通貨とは交換できない、といった特徴があります。
発行形式
地域通貨の発行形式には3種類があります。
- 紙幣形式
- 記帳形式
- 手形方式
発行主体となる団体が独自のデザイン、共有、伝承したい特定の事項をデザインした紙幣を発行するものです。代表的なものとして、アトム通貨があります。また、この方式の応用版として、紙幣自体は発行せず、取引をICカードで行う方式もあります。
紙幣を発行せず、口座のように、財やサービスを売った時にプラス、買ったときにマイナスとして決済していく方式です。地域通貨参加者の講座や取引は公開され、通貨の発行主体は個人です。
手形、即ち債務証書に取引を記載していく方式のことです。通貨の発行は、財やサービスの買い手がその場で発行する分散発行方式と呼ばれるものです。
地域通貨の目的
地域通貨を発行する目的は大きく二つあります。一つは、経済を活性化させるためです。経済の規模が大きくなったことにより、地域内における法定通貨が足りなくなることが多くなっています。そこで地域通貨を発行することにより、地域内の通貨の量を増やし、経済を活性化させる意図があります。もう一つは、地域通貨を使うことで、取引を顔が見えるものとしていき、地域内のコミュニケーションを活性化させるというものです。
まとめ
地域通貨とはあるコミュニティのみで流通する通貨のこと
その地域のコミュニティの結束を強め、経済を活性化する効果がある