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為替相場

円高円安という言葉をニュースで聞く機会が多いと思います。この言葉は、変動相場制という言葉と大きく関係があります。変動相場制において、通貨の価値は、市場の需要と供給によって日々刻々と変わっています。円高は円の価値が高まったということ、円安は円の価値が低くなったということをあらわします。

円の価値が大きく高まった例として、2008年の世界金融危機があげられます。アメリカの大手金融会社、リーマンブラザーズが倒産したことにより、アメリカを発端として、世界中で金融危機が発生しました。このとき、市場が大きく乱れたため、アメリカドルの価値が不安定となるため、アメリカドルを手放す人が増えました。

このとき、アメリカドルに比べて、価値が安定して、かつ、信用度の高い通貨である日本円を買おうとする投資家が大きく増えたため、日本円の需要が大きく高まり、円高が進行しました。このように、需要が増えれば通貨の価値は高まり、逆に、需要が減れば、通貨の価値は低くなります。

円高円安による、経済への影響

円高円安は、経済に大きな影響を与えます。円高が進行すると、輸出産業で利益を上げづらく、逆に輸入産業は大きな利益を出しやすくなります。逆に、円安が進行すると、輸入産業で利益を上げづらく、逆に輸出産業は大きな利益を出しやすくなります。

(例)ここでは、海外から車を輸入するのがメインのB社と、海外へ車を輸出するのがメインのT社の二つを例に挙げて、説明します。

円高が進行し、1ドル=100円が、1ドル=80円になった場合

◎B社
1万ドルの車を、100万円から80万円で購入できるようになり、1台につき20万円経費を削減できます。日本国内で売る際の価格を変えなければ、その分利益が増えます

◎T社
海外で、1万ドルで売っていた車の売り上げが、1台100万円から80万円に下がってしまい、利益を上げづらくなります。

円安が進行し、1ドル=100円が、1ドル=120円になった場合

◎B社
1万ドルの車を購入する際の経費が、100万円から120万円となり、1台につき20万円経費が増えてしまいます

◎T社
海外で、1万ドルの車を売っていた際の売り上げが、1台100万円から120万円に増え、1台につき20万円の追加の収入が得られます

まとめ

円高は、円の価値が高まること、円安は円の価値が低くなること

海外と貿易する会社の利益に大きくかかわるほか、私たちが購入する時の価格にも大きな影響がある

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