環境

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学校における環境教育
なぜ地球の環境を大切にしなければならないのか
地球ニュース
環境ホルモン
新エネルギー
考察
提案
参考ホームページその他
英語版へ
子供用へ

学校における環境教育 ページの先頭へ

 これからの教育に必要な視点として、世界市民を育て上げるという事があります。環境問題は、一国の問題ではありません。中国の日本海沿岸の重工業地帯の汚染物質は、日本へも入りこんでいますし、日本も世界的な酸性雨の原因の一翼をになっています。このように、環境問題は、世界市民を養う上で、大切なことなのです。

なぜ地球の環境を大切にしなければならないのか ページの先頭へ

地球のかけがえなさ  今、誰もが口をそろえて「地球環境を大切にしなければならない」と言います。そして、「かけがえのない地球」とも言われてきました。それは正しいのかもしれませんが、実感がわくでしょうか?実感がわかない方のために、様々な所に住んでみる場合を仮定してみましょう。
 まず、太陽にすみましょう。太陽の平均気温は6000度です。6000度といっても漠然としていて、ピンときません。そこで、地球上の普通の「温度が高い」物の温度は一体どのくらいでしょうか?電球は3000度、ガスコンロは1700度、溶岩は1500度、水素爆弾は1億度、人が火傷をするのは60度つまり、水素爆弾よりは温度が低いものの、料理のガスコンロよりも温度がずっと高いわけです。特に、人は60度以上(低温火傷を除く)で火傷しますから、6000度では、一瞬で融け、水素分は核融合に使われるでしょう。鉄が融ける温度より高ければ、断熱材なども融けて、ほとんど意味がないでしょう。こんなところには、一秒もいたくありませんね。
 では、水星に住みましょう。水星の外見は、月にそっくりです。それは、大気が全くといって良いほどないからです。すると、彗星の岩石の比熱は小さいので、昼は鉄板のように暑く350度にもなるのに、夜は冷凍庫のように冷たく−170度まで下がるのです。まるで砂漠です。水星で生きるには、大量の水を夜の内に運び込み、昼は、その水を暖めて100度前後にすると、気温が安定します。その後、菌類を中心とした原始生命を入れれば、50億年後にはきっと地球の様になります。しかし太陽は50億年後にはなくなるのでたぶん住めません。
 水星がだめなら彗星でいきましょう。彗星は、雪や氷といった水に、土が混ざった「解けかかった汚い雪だるま」という形容が適切な星です。温度は、−100度から0度です。さて、彗星に住む際に大切なのは、温度を上げることです。では、軌道を地球の近くにしましょう。...ポタポタ...彗星が融け始めました。つまり、彗星は雪だるまです。人間が暮らせる温度に上げると春の雪だるま状態になるという訳です。
 金星は、可能性が比較的高いです。それは、水蒸気が、極微量ではあるものの、存在するからです。しかし、金星は、地球温暖化がものすごく進んだ地球のように、非常に二酸化炭素濃度が高く、人は、そのままでは死んでしまいます。そこで、酸素を出す植物を移植しましょう。しかし、木材は400度で燃えます。金星は、485度です。光合成どころか、自然発火してしまいます。これでは住めません。
 は、昔から、地球に一番近い衛星として開発が計画されてきました。しかし、まだ誰も住んでいません。その理由として、水星のように激しい温度差と、大気のなさが上げられます。きっと水星の二の舞になるでしょう。
 火星は、一番有力です。水が、極に氷として存在するらしいのです。もしも氷を融かせば、うまくいくかもしれません。ところで、大切なことを忘れていませんか?火星の大気は二酸化炭素を中心としています。つまり、このままでは人は呼吸できないのです。そこで、植物を植えましょう。すると、地球より遠い火星は、夜には−100度になります。これは、予算的にむりがあります。
 木星ですが、大気がアンモニアでできています。まず、アンモニアをなくすことが必要です。それに、木星の内部は、高圧のガス(アンモニアや水素など)でできています。地面ではないのです。そして、木星の重力は地球の2.4倍です。木星でこうですから、木星よりも遠い星は絶望です。
  最後に太陽系から離れましょう。おうし座にあるTMR-1(TaurusMolecular Ring、star 1)は、惑星であると考えられています。さあ、行きましょう。......なぜ着かないのでしょうか...?それは、MR-1までは450光年、光の速さで450年です。これでは赤ちゃんを乗せても着かないわけです。
 このように、住めそうなところを全てを当たった物の、地球以外に人は住めそうな星はありません。バクテリアは住めても、人間が住めなければどうしようもありません。これで地球のかけがいのなさが分かってもらえましたか?

地球ニュース ページの先頭へ

 この番組は、地球46、7億年を1日に換算してニュースとして報道します。 
 0:00 地球誕生 本日午前0時、太陽系第三惑星が誕生しました。名称は地球に決まりました。生命の誕生の鍵は、水蒸気が蒸発するか残るかです。今後も動向を見守りたいと思います。 
 臨時ニュース 洪水 本日午前3時頃、地球に大洪水が起こりました。これは、生命誕生の鍵になりそうです。
  4:00 生物誕生 本日午前4時、地球に生命が誕生しました。沸騰直前の熱水でアミノ酸が結合し、タンパク質ができ、それが結びついて生命になりました。生命といっても単細胞ですので、今後の進化が期待されます。 
 14:00 ラン藻類の大繁殖 長い長い時間をかけて、酸素を嫌っていた(酸素ではなく、鉄を浸食してエネルギーをもらうようなことをしていた。)生命が、ついに酸素を放出し出しました。
  コラム 今、生命は、水の中にいます。それは、オゾン層がないから紫外線が充満しているからです。オゾンという物は、O
と書くように、酸素原子が3つ集まったものです。酸素分子は、紫外線に当たると、自然にオゾンになります。そして、紫外線をカットします。オゾンは、水の清浄などに使われ、塩素のように目に入ってもいたくなく、残るのは酸素という優れ物ですが、値段が少々高めです。ということで、今は、オゾンができ始めています。今後6時間以内にオゾン層になるでしょう。そうすれば、地上に生命が存在することができるようになります。 
 17:00 多細胞生物の出現 ついに、多細胞生物が出現しました。クラゲのようなものです。今後は、多細胞生物が繁栄するでしょう。
  21:00 脊椎動物出現 さて、脊椎動物が出てきました。ほやの仲間です。ほやとは何でしょう。ほやは、お酒のつまみに食べられる拳大の海産物です。あのほやがなぜ脊椎動物かと言いますと、ほやの子供に背骨の様な物があるのです。 
 21:30 魚類出現 さあ、魚が出ました。魚といっても、水の下の方をはいつくばっている亀の様な生き物というのが良い形容かもしれません。
  22:00 地上に植物が上陸 オゾン層ができ、水に溶けきれない酸素や二酸化炭素がある陸上に、植物が上陸を始めました。これを餌にする昆虫が上陸を計画中です。両生類の上陸も間近です。
 23:00 は虫類が全盛 は虫類が、世界を圧倒しています。恐竜として世界で恐竜がいないところは水中(魚竜は恐竜ではありません)と空中(翼竜も恐竜ではありません)のみです。 
 23:40 哺乳類の繁栄 哺乳類が、隕石か、火の噴火かなどの何らかの理由では虫類の落ちぶれた後、地球を制覇しています。サルも、ずいぶんアウストラロピテクスに近くなりました(最初は狐猿やツパイのようなもの)。人類の誕生の胎動が始まりました。 
 23:59 人類誕生 人類が誕生しました。ものすごい進化のスピードで、文明を築き上げます。 
 23:59:59 産業革命 ついに、産業革命が始まりました。工場からは黒煙が立ちこめ、近隣の住民の喘息率が高まります。23時間59分59秒の間守り続けた自然と生物の適応と共存が、人間の自然侵略という構図に今変わりました。
 社説欄 人間は、自然のおかげで生きていると言うことを忘れたためにこの様なことになったのでしょう。でも、今からでも遅くありません。目先の利益に惑わされず、きちんと自分の子孫のことまで考えて生きましょう。

環境ホルモン ページの先頭へ

  環境ホルモンという言葉を頻繁に聞きます。ところで環境ホルモンとはいったい何でしょうか?
 まず、ホルモンについて説明しましょう。中学生の頃から、男性は男性らしく、女性は女性らしくなるために、体に「男だからがっちりと」とか、「女なのだからふっくらと」などの指令を出す必要が出てきます。そこで活躍するのが男性ホルモンと女性ホルモンで、それぞれ、その名の通り、男性は男性ホルモンがたくさん出ることで、男性らしく、女性は、女性ホルモンがたくさん出ることで女性らしくなります。環境ホルモンは、この女性ホルモンや、男性ホルモンにそっくりな化学物質です。
 これを男性が体内に取り入れると、男性が、体が「おっ私は女、私は女」という風に誤認して女らしくなったり、女性が「俺は男、俺は男」となってしまいます。この一番の怖さは、体内にたまり、遺伝することです。つまり、子孫にも影響するので、安心はできないのです。
 では、対策はないのでしょうか? 
 1.で環境ホルモンを分解する
  水は、100度以上で水蒸気になる。これは常識です。しかし、水に圧力をかけて熱したらどうなるでしょうか?なんと、水蒸気と水が、混ざるのです。これは、水蒸気は、膨張したいのに、膨張できない。水は、水蒸気が水の上に覆い被さっているので蒸発できずに温度が上がるから体積が大きくなる。ということは、ついには密度が同じになるのです。この温度と気圧が374.1度28気圧以上なのです。それはいいにしろ、なぜ、バラバラになりにくいダイオキシンやPCBがバラバラになるのでしょうか?それは、温度が高い事は、分子レベルで言うと速く動くことになります。なんと、今、あなたの体に、非常に速い速度の水分子(水蒸気)が当たっています。しかし、水蒸気の密度が低いからいたくありません。では、もしも水をホースでかけられたらどうでしょう?いたいですね。しかし、水の温度は普通は100度までなので、ホースの水のような速さにはなりません。そこで、水を圧力をかけて温度を高くしたものをつくるとどうなるでしょうか?水蒸気のように速く、水のようにたくさん当たる。これではダイオキシンも分解です。分解率は、30分で99.7%(400度、300気圧、過酸化水素水混合)という素晴らしいものです。今後は、実験室レベルから実用化への研究をするそうです。
 2.爆発でダイオキシンを分解する
 爆発するときは、太陽のところの表にあったように、ものすごい温度と熱が出ます。そして、空気に触れると、急速に冷めます。これを利用するのです。まず、ダイオキシンでもPCBでも、高温では分子になれません。そこで、爆発をさせて高温で原子にしてしまおうというのがこの作戦です。実験室では、ダイオキシンに似た分子構造をした分子を使い、カルシウムを混ぜて爆発させたところ、99.999%という分解率になったそうです。爆発後は、酸素、窒素、二酸化炭素、塩化カルシウムができます。
 しかし、発展途上国では、今だに環境ホルモンを殺虫剤などで使っているところがあるといいます。正しい認識が大切です。

新エネルギー ページの先頭へ

  今日の日本では、エネルギーを原子力・火力・水力に依存しています。原子力では、原子力先進国のヨーロッパが、新規に作ることを慎重に考えています。火力は、石油が35年前後、石炭が200年前後で掘り尽くされると考えられています。つまり、石油が、2035年にはなくなるのです。人ごとではありません。これに対して「1970年に30年後と尾言っていた」という批判がありますが、このままの使用量では石油が必ず枯渇するという事は事実です。当然水力発電所はもうこれ以上作れません。
 そこで、新エネルギーを考える時代に来ています。新エネルギーで、もっとも実用化に近いのが地熱発電です。これは、日本が火国だからできる発電で、地価のマグマに水を入れ、わき上がる水蒸気で発電をします。次が、太陽光発電です。豊富な太陽を活用した発電です。ただし、発電効率が非常に悪いです。波力発電は、月の引力を利用した発電です。ただし、船のじゃまになったりと、実用化はもう少し先です。風力は、アメリカなどではよく使われるニューエネルギーの1つです。ただし、景観を損ねるなどの問題点や、風が弱いと発電しないなどもあります。そして、一番注目は、海水温度差発電です。簡単に言うと、海面と底の水温の差を利用します。効率が悪い実験段階ですが、おもしろいと思います。
ニューエネルギー比較(実用度は、○が実用●が外国で実用△が中間▲が実験終了)

発電方法実用度やり方利点問題点
地熱発電マグマに熱水を投入火大国日本の地の利を生かした発電温泉、観光との兼ね合い 
太陽光発電太陽光で発電無尽蔵効率 
波力発電波のエネルギーでタービンを回す月のエネルギー波任せなので不安定で効率の悪い 
風力発電●○風で風車を回す風が吹けばOK景観や、風が吹かない場合
海水温度差発電海水の温度差海水面と底の温度差が10度以上なら発電可能効率が悪い 

 そして、今注目されているのが、蓄電池です。ガスで発電をするので、石油よりもクリーンです。小型のものが50万円程度で買えるようになれば、大型の発電所がいらなくなります。カリフォルニアで、最近電力不足が起きました。この原因は、電力会社の経営悪化による「売り惜しみ」だそうです。これは、今まで電力会社で一番安い価格を申し入れた会社が落札するプール制度の崩壊を意味します。最低限の公的電力の必要性、つまり、電力の公益性が課題となっているのです。 

考察 ページの先頭へ

 地球は誰の物でしょうか?地球は、地球に生きる全ての動植物のためにあるのではないでしょうか?その中で、人間は、産業革命を起こし、自然との共存を忘れたこと、これがまさに今の環境問題の原因なのではないでしょうか。
  かけがえの無さを探るでは、地球の大切さを再確認しました。地球以外の星には人類は住めません。
 地球ニュースでは、地球の歴史を振り返ることで、どれだけ長い期間人間以外の生物が生きてきたのか?そして、地球の自然のたすきをつないでいたのかを理解して下さい。このたすきを、今人間が落としかけています。今すぐ拾って次につなぐ必要があります。
 環境ホルモンでは、地球の環境問題の注目株の環境ホルモンを中心に紹介しました。大切なことは、Reuse Reduce Recycle Recognizeの4Rです。これは、再利用をする、消費やごみなどの削減をする、リサイクルをする、現状を認識する事です。意外にも大切なのがrecognizeで、所沢のダイオキシン騒動のように、きちんとした認識をもって対処しなければ、環境問題はパニックで終わるだけです。
 最後に、発電では、新エネルギーについて調べました。どれも、利点と問題点があり、研究者の努力が分かりますが、いっそうの成果を期待したいと思います。環境を守るのは、壊すことの何倍も難しいのです。みなさんも4Rを実行してください。

提案 ページの先頭へ

最後に提案です。皆さんの学校でも、水をきれいにするパピルスを植えませんか?パピルスは、エジプト時代からあった草で、水を浄化する働きがあります。木を木って作る紙よりも温かみがあるパピルス紙の実践で、自然のすばらしさが分かることでしょう。


参考ホームページ、その他

赤池学氏『ものづくりの方船』
講談社,1999

松尾剛行『環境レポート』
(理科で作成したもの),1999


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