地震用語集 > 故事・伝承・他

故事・伝承・他


 地震年表
 地震のメカニズム
 地震予知
 耐震設計
 用語事典
 クイズ
 リンク集


    制作者について
    参考資料
    著作権表示


稲むらの火

「稲むらの火」は、主人公の五兵衛が海の潮がどんどん引いていくのを見て津波に気づき、高台にあった稲むら(刈り取った稲を、脱穀するまでの間積み上げておくもの)に火をつけて驚いて高台に上った村人の命を救ったという物語です。
「怪談」で有名な小泉八雲の「生き神様」をもとに、小学校教諭が書いたものと思われます。昭和12〜21年の小学校の国語の教科書に載せられました。


要石(かなめいし)

地震を抑えるといわれている石です。日本各地の神社にありますが、なかでも茨城県鹿嶋市の鹿島神社にあるものは有名です。


地震雷火事親父

世の中で恐ろしいものを順番に並べた言葉です。


地動儀

中国で作られた原始的な地震計です。132年に張衡(ちょうこう)という科学者が最初に作ったといわれています。
口を開けた8頭の竜が八方位(東・西・南・北・北東・北西・南東・南西)に向いていて、口の中には球が入っています。そして、地震が起こると、地震の方向の球が落ち、下にいるカエルの口の中に落ちるという仕掛けになっていました。
この地震計では地震の有無しかわからず、19世紀には近代的な地震計に取ってかわられました。


ナマズ

私たちは一度か二度、「ナマズが騒ぐと地震がおきる」といった話を耳にした事があると思います。この話は昔から伝えられていて、現在知られている限り、ナマズと地震がはっきりと関連づけられた最古の文献は豊臣秀吉が1592年に伏見(京都)に新城を築く際に京都所司代にあてた書簡です。この書簡では秀吉が伏見城を建てる際に「なまつ大事」に注意せよ、つまり地震に注意しなさいと述べているのです。この安土・桃山時代にすでにナマズと地震との関連性があったということは、安土・桃山時代以前にも地震とナマズとの結びつきが信じられていたということになりますね。しかしながら、この文献以前の時代には地震とナマズについて書かれている文献は残っていないので、いつから「ナマズが騒ぐと地震がおきる」といったような地震とナマズとの関連性がうわさされていたのかは、今のところはっきりしていませんが、地震の原因論としてナマズ説が脚光を浴びたのは江戸時代の後期で、安政2年(1885年)の江戸地震発生以後で、多くのナマズ絵が瓦版に登場したことからもうかがえると思います。


なゐふる

「地震が起こる」を意味する古語です。
「な」は地を、「ゐ」は場所を、「ふる」は「震える」を意味します。
この語から発展して、後に「なゐ」(漢字では「地震」と書く)は「地震」という意味になりました。


© ThinkQuest@JAPAN2000 - Team 30295. All rights reserved.