人生の約3分の1をしめる睡眠時間。その時間をどのようにとっているかは人によって違うと思います。しかし、その時にちょっとした工夫を行うだけで、その時間をより意味のある時間にすることができるのです。それでは、「質の良い睡眠」を得るためのいくつかのコツを紹介しましょう。
<布団・枕>
睡眠を取る間、体を支えている寝具は、睡眠において重要な役割を持っています。
寝具がちゃんと体に合ったものでなければ、質の良い睡眠は取れません。
人が一番リラックスして眠れる姿勢は、日中自然に立っている時と同じ姿勢です。だから、寝具は、できるだけ体に負担がかからないように支えられるものにしましょう。
まず、敷布団。敷布団は、かためのものが良いです。人が自然に立っている時、その背中から腰、お尻にかけてはゆるやかなS字型の曲線になっています。やわらかすぎると重いお尻や背中が沈んで無理な体勢になってしまうし、かたすぎると体重が腰などの限られた部分にかかってしまい、想像以上の負担がそれらの部分にかかってしまうことになります。だから、敷布団を選ぶ時は、自分の体型にフィットする、適度なかたさの敷布団を探すようにしましょう。
かけ布団も、重要なポイントです。かけ布団は、できるだけ軽くて保温性があり、同時にほどよい湿度が保てるものが良いでしょう。人間は、寝ている間にコップ一杯分(約200cc)の汗をかきます。そこで、布団の中は湿度50%前後に保てるような吸湿・放湿性のあるものを選ぶことが重要なのです。そのような条件に合った素材の掛け布団を選びましょう。もちろんこれも個人差がありますが、一般的には羽毛や羊毛などが良いと言われています。
最後に、枕。枕は、自然に立った時と同じように、頭が約5度下に傾くようなやわらかさのものが理想的です。また、自分の首のくぼみにちょうどフィットするものであることも大事。もちろん、この首のくぼみの深さは人によって異なります。だから、枕を選ぶ時は、自分にぴったりフィットする枕を探すようにしましょう。
<適度の疲労>
夜しっかり熟睡するには、昼間にしっかりと活動して、昼夜のメリハリをつけることが大切です。
昼間に適度の運動をすれば、体に適度な疲労がたまり、より質の良い睡眠を誘うことができるのです。どうしても運動不足気味の人でも、夕食後に軽く散歩すれば、体が適度の疲労を感じるので熟睡しやすくなります。
<リラックス>
また、興奮した状態にある時は、質の良い眠りにつくことができず、熟睡できないので充分に疲れが取れません。
そこで、就寝前は、しっかりと心身共にリラックスした状態にすることがとても重要になってきます。例えば、ぬるめのお風呂に入ったり、ゆったりとした音楽を聞いたり、アロマテラピーを楽しんだり。興奮性の成分であるカフェインの入った飲み物などもさけましょう。
就寝前に、自分の好きなようにリラックスできる時間を少しでも取るように工夫するだけでも、質の良い睡眠を取ることができるのです。
他にも、質のいい睡眠をとるためのワザはたくさんあると思います。
もし、あなたの知っているワザがあったら、BBSでお知らせいただけると嬉しいです。
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