携帯電話では限られた周波数帯域を有効に使い、
多くのチャンネルの確保が必要になります。
無線区間での周波数の利用効率を上げ、
多元接続を実現する方法が生まれました。それは、
FDMA方式(Frequency Division Multiple Accessの略称です。)
チャンネルのところでお話ししたように
通話チャンネルごとに異なる周波数間隔をチャンネル・セパレーションと呼びます。
FDMA方式では、割り当てられる周波数帯域で隣接するチャンネル間の干渉を避けるためガードバンドが
もうけられています。NTT方式のFDMAは当初チャンネル・セパレーションは25Hzでしたが、
十分なチャンネルを確保する事が出来なかったため、半分の12.5Hzとすることで2倍のチャンネル数
を確保する方法をとりました。他に、さらにチャンネル・セパレーションをさらに半分にした
インターリーヴ方式も使われています。しかし、このインターリーヴ方式だとノーマルチャンネルと、インターリーヴチャンネルは周波数が一部重複します。そこで、この二つが干渉しないように離れて配置されました。
この、FDMA方式の問題点は携帯電話の通話する者がゾーンからゾーンに移る際に起こるハンドルオーバーを的確
に行いにくい点が上げられます。
また、場合によっては位置の情報と登録だけでなく通話周波数までも、変える必要があり、切り替えに時間がかかってしまいます、周波数の利用率を上げるためゾーンを小さくすることで、ハンドオーバーの機会が増えて場合によっては電話が切れやすくなったりします。
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