流星の実経路と速度の計算
流星の実経路と速度の計算
では、速さを求めてみましょう!
速さを求めるために必要なものは何でしょう?
数学の時間にならったあれです!
速さ=距離÷時間です。
流星の全長は、計算が難しいですが
65kmでした。想像以上に長いです。
ここで時間は?
というと・・・残念ながら写真から時間はわかりません!
なんと幸運な事に、この流星はビデオでの観測にも成功していました。
函館からのビデオがあります。(ムービーは写真館へ)
VHSというものは、一秒間に30コマで映像をうつしています。
ここで、流星が光り始めてから光り終わるまでの時間を計るために
VHSをコマ送り再生して、コマ数を数えてみると・・
39コマありました。
だから流星の流れた時間は1.3秒というのがわかりました。
ここで、速度の公式に当てはめると・・
49.85km/sとなりました。
一般に言われる72km/sとはかなりずれていますが、
これはいろいろな誤差、そして、この求めた速度が発光から終光までの平均速度と言うことで
一般の速度とはずれたのではないかと考えられます。
このような考え方で流星の位置も、速さもわかりました。
が、しかし!
気づいた人はいませんか?実際には、地球は丸くないので
こんなに簡単に行くわけがありません!
じゃ、今までのことはうそ?
いえそんなことはありません。
ちゃんとした考え方です。
じゃ、地球の丸さを考えないで計算する方法ってないのか?
地球の丸さを考えないで考える方法を知りたい人は次へ・・・難易度☆☆☆☆です