フロイト以前の考え
あるところにメリンガーさんとマイヤーさんという二人の学者がいました。二人は言い違いについて考えて見ることにしました。
なんで人は言い違いをするときに、正しい言葉ではなくて他にも多くの言葉があるのにその言葉を選ぶんだろう。選択肢は他にも多くあるんじゃないかなぁ?
そこで二人は色々な実例を集めてそれを分類してみました。
すると

1、前後倒置
2、前響、後響
3、混淆(こんこう)、代理

というように分類できました。上の言い方ではよくわかりませんね。では、この三つの例を出してみましょう。

それでは一つ目、前後倒置です。前後倒置とは前と後ろが入れ替わることです。例えば、“ミロのヴィーナス”を“ヴィーナスのミロ”と言ってしまったりするのがこれです。
 
そして、二つ目。前響と後響です。前響とは簡単に言うと前の言葉が後に言おうと思っている言葉の影響を受けることです。後響も後ろの言葉が影響を受けると言うことです。

私は胸苦しい思いをしたよ→私はオモオモしい思いをしたよ。
(これは前の言葉が後ろの言葉に影響を受けているので前響です)

健康を祝して乾杯!→健康を祝してケン杯!
(これは後ろの言葉が前の言葉の影響を受けているので後響)


三つ目、混淆と代理です。混淆は意味・形態の似た二つの語・句または文がまぜ合わされて,新しい語・句や文ができることです(Yahoo!辞書検索より)。
代理は文字通り代わりの言葉を使うことで

ポストに入れる→ポケットに入れる

のようなことを言います。

二人は、語はそれぞれ精神的な価値が違い高い価値のものが低い価値のものを邪魔すると考えました。

でもそれじゃあ、何だか不十分じゃない?
それで全部説明できるかな?

と言うことで、フロイトは考えました。